宝塚ファン/宝塚歌劇入門編

宝塚歌劇団の大運動会(2ページ目)

わずか16名の少女たちから始まった劇団が、100周年を迎えた奇跡……。様々な困難に遭いながらも新しいものを求め、今に繋いだ軌跡……。そこにいつも あったたくさんの輝石……。宝塚歌劇団100年へのキセキのひとコマをご紹介いたします。Part11「宝塚歌劇団の大運動会」

桜木 星子

執筆者:桜木 星子

宝塚ファンガイド


宝塚大運動会undefined1974年~2014年undefined各組トップスター

宝塚大運動会 1974年~2014年 各組トップスター

70周年より組対抗となりました。そして90周年より宙組が増え、スタジアムが西宮球場より大阪城ホールへと変更し、大運動会の規模がさらに大きくなりました。


宝塚ならではの華やかな運動会

大運動会に参加するのは、5組専科の宝塚歌劇団生徒全員、そして宝塚音楽学校の本科生予科生と、総勢500名以上。
また構成や監修は宝塚歌劇団演出家が手がけ、当日もスタッフは参加します。
Tシャツやタオルなど運動会グッズも発売されます。90周年の際にはDVDやMOOKも発売されたので、今年も期待できるでしょう。

大運動会は、トップスターを中心とした組ごとの入場パレードで始まります。これが凄い。各組、衣装や小道具も凝り、まるでショーのひと場面を見ているよう。でもどこかユーモラスで楽しい入場パレードです。

そして競技は、玉入れや徒競走、綱引き、障害物競走、組対抗リレーなどオーソドックスなものから、トップスターとトップ娘役による「ドン・ガン・ジャン・リレー」(戦前からある競技です)や、各組男役トップ、二番手、三番手による「123ゲーム」など、趣向を凝らした競技もあります。二人三脚、椅子取りゲームなど、ファンの方が参加できる競技もあります。

10年に1度しかない大運動会。誰もがサービス精神旺盛で負けず嫌い。だから、入場パレードにしろ競技にしろ、生徒全員の真剣さは凄い! 組対抗なので、どの組も間違いなく優勝を狙っています。

私も70周年の際に参加しましたが、まず当日までの準備に驚きました。
徒競走の選手を決めるために、わざわざ近くの小学校の運動場をお借りし、そこで全員走らされました……。入場パレードは余興のようなものだと想像していたけれど、振りの練習は、まるで公演の稽古のようでした……。公演中だったのですが、楽屋のあちこちで、綱引きなどのシュミレーションが繰り広げられました……。
そして、運動会経験者の上級生こそ、熱く熱く燃えているということに気づきました……。

やがて本番。相手がスターさんであろうと、上級生であろうと、ファンの方であろうと、一切容赦しない。公演中だというのに体は筋肉痛。応援とはしゃぎすぎで声はガラガラ。でも、本当に楽しかったことを覚えています。

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