名所・旧跡/東海の名所・旧跡

本丸御殿の復元も進む、金鯱の名古屋城【愛知】(2ページ目)

金の鯱(しゃちほこ)で良く知られる名古屋城。名実ともに名古屋のシンボルですが、今新たに本丸御殿の復元が進められています。新たな魅力が加わった現在の名古屋城に出かけてみましょう。

村田 博之

執筆者:村田 博之

名所・旧跡ガイド

10年の歳月をかけて復元が進む、きらびやかな本丸御殿

名古屋城本丸御殿(1)/書院の美しい襖絵

名古屋城本丸御殿の書院で見られる美しい襖絵。豪華絢爛そのものです(2014年1月撮影)

本丸御殿復元前の名古屋城天守閣

本丸御殿復元前の名古屋城天守閣。向かって左側の小天守の前に本丸御殿が復元されています(1997年2月撮影)

名古屋城天守閣の前には、長らく広いスペースがありましたが、現在はそこに真新しい建物が造られています。

この建物は本丸御殿。元々名古屋城は天守閣の前に本丸御殿があったのですが、第二次世界大戦の空襲により天守閣と同時に焼失してしまいました。

その後、天守閣が先に再建された訳ですが、21世紀を迎えて古文書を基に本丸御殿の復元が計画され、実現の運びとなりました。

本丸御殿の復元は2009年に始まり、実に10年の歳月をかけて3段階に分けて行われています。第1期として玄関と表書院の部分が復元され、2013年5月に公開されました。現在は表書院の奥にある対面所を第2期として工事中で、最終段階である第3期の上洛殿が完成するのは2018年の予定です。
名古屋城本丸御殿(3)/書院の美しい襖絵

名古屋城本丸御殿の美しい襖絵(2014年1月撮影)

本丸御殿は、名古屋城天守閣の観覧券でそのまま入ることができます。コンクリート造りの天守閣と異なり、本丸御殿は純木造で再建されているので、木のいい香りが建物の中に広がります。

名古屋城本丸御殿(2)/玄関

最初に復元された名古屋城本丸御殿の玄関。左手の囲いの奥で第2期、第3期の復元工事が進んでいます(2014年1月撮影)

本丸御殿内部の見学については、建物や調度品を傷めないようにするため、靴を脱いでスリッパに履き替えることと、カバンやリュックサックなどは小さなものも含めて入口近くのコインロッカー(無料)に預けます。カメラや携帯電話は持てますが、携帯電話の通話はできません。

本丸御殿の中は豪華絢爛そのもの。表書院のそれぞれの部屋にある金色に輝く襖絵は、江戸時代から残された本物の襖絵を当時の作法に従って改めて複製模写したもの。フラッシュ使用禁止を守れば記念撮影も可能です。まばゆい輝きを見せる襖絵の美しさに見とれてしまいます。

第3期には完全な姿で復元される本丸御殿。天守閣と共に名古屋城を訪れた人たちに印象深いシーンを見せてくれることでしょう。

 

金の鯱に加えて新たな魅力となる本丸御殿の再建が進む名古屋城をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

名古屋駅からも近く、周囲の緑も美しい名古屋城へぜひ出かけてみて下さい。

名古屋城へのアプローチ

なごや観光ルートバス メーグル

名古屋駅から名古屋城や徳川美術館などを結ぶ金色のなごや観光ルートバス「メーグル」

地図:Yahoo! 地図情報
アクセス:
<飛行機>
中部国際空港(セントレア)から名古屋鉄道に乗車し、名鉄名古屋駅下車。名古屋駅前から発車するなごや観光ルートバス「メーグル」に乗車し、3番バス停 名古屋城下車。

<鉄道>
JR東海 東海道新幹線 名古屋駅下車。名古屋駅前から発車するなごや観光ルートバス「メーグル」に乗車し、3番バス停 名古屋城下車。

<車>
・東名高速道路 名古屋インターチェンジから、名古屋高速に入り、環状線 丸の内ランプで降りてすぐ。名古屋城近くに駐車場が点在しています。

【関連サイト】 「東海の名所」に、「名所・旧跡」ガイドで東海の名所・旧跡を紹介した記事の一覧をまとめてあります。
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