バリ島の思い出の味、あの味を日本でも
バリ島で食べたエキゾチックで刺激的なスパイシー料理。今回はバリ島のスーパーマーケットで手に入るローカル調味料をちょっと使うだけで、そんな思い出の味が再現できる商品とアイディアを紹介します。簡単ですぐに使えて、バリ島の味を彷彿させるものを集めてみました。トマトケチャップの辛い味でサンバル・プダス・ソーストマトと呼ばれます
その前に覚えておきたい知識をひとつ。このあと、「サンバル」という単語がよく出て来ますが、いったいなんのことでしょうか?
実はバリ島で基本となる調味料こそ「サンバル」。各種の材料をチョベッと呼ばれる石臼のようなもので潰したものや、簡単に材料を刻んであわせたものまでいろんな種類の「サンバル」があります。バリ島に旅行したことがある人なら、思い浮かべるのはナシチャンプルなどの皿にちょこっと盛られている辛さを調節するサンバル、イカンバカールの店で焼いた魚に付け加えて食べるサンバルなどではないでしょうか?辛さや味を加えるのがサンバルとも言えますが、料理の基本、スープの元になるサンバルなどもあります。
辛さが刺激的なサンバル・プダス・ソーストマト
まずはディップ代わりにあると便利な辛い味のソーストマトを紹介します。プダスとはインドネシア語で辛いという意味です。普通のソーストマトに加えて、サンバル・プダス・ソーストマトの辛い味が加わると、バリ島ならではの味になります。バリ人も大好きなポテトフライを作って、サンバル・ソーストマトをつけて食べるだけで、ピリッとした辛さが刺激になり、ビールがすすみます。辛い味が好きな方はサンバル・ソーストマトをマヨネーズと混ぜて、サンドイッチやホットドックを食べるときに使うとさらに美味さがひきたちます。バリ島で売られているメーカーでは「indofood」 社のものがおすすめ。「ABC」社のほうが広く出回っていて価格も安いのですが、やや化学調味料のクセが強い感じで、「indofood 」社の商品を使った方が仕上がりに差が出ます。小さいボトルで価格は日本円で約40円です。
万能ソースのケチャップ・マニス
スープや炒め物の味付けにも使います。甘い味が大好きで、バリ人の子供はそのままご飯にかけて食べることもあります。
かなり甘みが強いので、他に甘味料などを使うレシピの時は砂糖やみりんを省いてもいいと思います。和風、洋風、どちらの味付けにも対応できるマルチ調味料。スペアリブなどの味付けにも向いていると思います。焼き鳥のタレにも近い味わいです。バリ島では焼き鳥はサテ・アヤムと呼ばれますが、醤油のタレではなくケチャップ・マニスをアレンジするとバリ島風のサテ・アヤムができ上がります。小さいボトルで価格は日本円で約50円です。
刺激的な辛さの瓶詰めサンバル
バリ人はこのソースが大好きで、ご飯と少し混ぜたり、揚げもののソースとしてよく使います。瓶詰めになっているので日本にお土産として持ち帰るのにはやや重さはあります。
混ぜたソースの味は、アヤム・ゴレン(鶏肉の揚げ物)についてくるソースにもそっくりです。アヤム・ゴレンはララパンと呼ばれる生のキャベツやキュウリとともにいただきますが、生野菜のディップ代わりに使っても良いでしょう。価格は日本円で約160円前後です。「サンバル・バワン」と書いてある商品名の他にも「サンバル・トラシ(sambal trasi)」、「サンバル・ウレック(sambal ulek)」、「サンバル・ベベック(sambal bebek)」と似たような商品名の瓶詰めサンバル商品があり、味の差は少しありますが、どれを選んでもバリ島の辛い味を再現できるでしょう。
簡単にバリ島風ナシゴレンを作る
各社から商品が出ていますが、いずれを使ってもバリ島の味を再現できます。価格は最も安い商品が日本円で約17円から50円まであります。
なにかと重宝するバワン・ゴレン
家庭で大量のニンニクを刻んで揚げるのはかなりの手間なので、買った方が安いですね
気軽にバリ島の味を楽しむことができる役立ち調味料いかがでしたか?アイディア次第で料理の幅も広がると思いますので、いろいろとお試しください。(参考価格は2014年9月現在のものになります)