『グレートデイズ』と父と息子の感動映画傑作選

ノリノリの夏は終わり、ちょっと物思いにふける秋。そんな季節にピッタリの感動映画をピックアップ。今回は父と息子を描いた映画『グレート デイズ！ -夢に挑んだ父と子-』を中心に、父と息子を描いた映画をご紹介していきましょう！

父と息子が確執を超えて過酷なレースに参戦！

『グレート デイズ！ -夢に挑んだ父と子-』（2013年度作品）
車椅子の少年ジュリアン（ファビアン・エロー）とその父親（ジャック・ガンブラン）。息子に背中を向けてきた父が、ジュリアンの「一緒にアイアンマンレースに出たい」という願いを叶える物語です。

出場するまでの道のりは厳しいものですが、それはジュリアンが車椅子の少年という困難の前に、ジュリアンと父親の関係が悪すぎる！ということがあげられます。障害を持って生まれた息子にどう接していいのかわからず、ずっと距離を置いてきた父。そんな父に対して「このままじゃダメだ」と心の扉をノックするジュリアン。父と息子がぶつかりあった末に向き合い、二人三脚でアイアンマンレースへの出場！　しかし、何しろ鉄人レースですから、ゴールまでの道は本当に過酷です。

『グレート デイズ！ -夢に挑んだ父と子-』は日本で共感を呼びそうです。この父さんが頑固で不器用で口下手で、だからなかなか息子と打ち解けられないんですよ。息子の方から歩み寄っているのに突っぱねてしまうという……。こういう頑固父さん、日本にたくさんいそうじゃないですか。

反対にお母さんは息子を溺愛していて、ジュリアンが少々うんざりしています。両親ともに少々極端すぎるのですが、この家族のバランスを取っているのがジュリアンの姉。彼女がいい感じで弟の相談役になっているから、家族の調和が取れて、ジュリアンは前向きな良い子に成長したのですね。
前半は父と息子がどうやって向き合うようになるかを描き、後半は二人でアイアンマンレースにチャレンジする姿が描かれます。車椅子のジュリアンがどこまで行けるのか……。思わず家族の一員になったような気持ちでジュリアンと父を見守ってしまいますよ。

監督：ニルス・タヴェルニエ　出演：ジャック・ガンブラン、アレクサンドラ・ラミー
ファビアン・エローほか
2014年8月29日（金）TOHOシネマズ 日本橋、新宿武蔵野館 他 全国順次ロードショー
©2014 NORD-OUEST FILMS PATHÉ RHÔNE-ALPES CINÉMA

＞次は『グレートデイズ～』と同じくらい感動的な父と息子の愛を描く名作2本です！