1977年、テレビ朝日系列で『土曜ワイド劇場』がスタートして37年、「2時間ドラマ」というドラマ枠が定着し、同時に「2時間ドラマのスタイル」も確立してきました。

いくつもの過程を経た2時間ドラマは、現在大きく4つに分けられます。

1.定番のシリーズ
となった作品
→『浅見光彦シリーズ』 『十津川警部シリーズ』『終着駅シリーズ』など 

2.明確なメッセージのある作品
→戦争や実際起きた事件を扱ったもの 

3.新しい試み、試金石としての作品
→『事件救命~IMATの奇跡~』 『スペシャリスト』などジャニーズやイケメンが活躍

4.豪華キャストによる文学作品

→横溝正史の『金田一耕助』 松本清張の『点と線』など重厚な作品

では、2時間ドラマの何が“スゴイ”のでしょう。今回は定番のシリーズとなった作品を中心に考えてます。
 

その1:サブタイトルが長くてスゴイ

たとえば、名取裕子主演の『法医学教室の事件ファイル』(テレビ朝日系列)では、遺体についてサブタイトルが具体的に示します。『殺人犯は私の夫・絶体絶命の女医VS疑惑の新妻! OKサインを出す死体…謎の爪痕と深さ=速度÷距離の検証』という具合で……。サブタイトルそのものが、説明ではなく謎になっているのもスゴイです。

片岡鶴太郎主演の『終着駅シリーズ』(テレビ朝日系列)でも『砂漠の喫茶店・牛尾刑事の秘密…雷雨の樹海で殺された女と失踪した女、愛犬の接点が真犯人を解く!』など、27作目まで長いタイトルでスゴイのですが(砂漠の喫茶店の謎もすごい)、突如28作目では『~残酷な視界』とアッサリしたものに……。この潔さもスゴイです。
 
 

その2:芝居が大きくてスゴイ

なにかと“小顔”がもてはやされる現代ですが、2時間ドラマであれば顔が大きくても芝居が大きくても問題なし。むしろ歓迎される寛容ぶりがスゴイです。

確かに事件の真相を長々と説明するにあたり、声が小さいとか滑舌がよろしくないと、聞いている人たちから「もう1回、いいですか」とか「結局犯人は田中さんということですよね」などの質問が入り、せっかくの緊迫感や臨場感が台無しです。
顔も芝居も大きくていいのです。

 

その3: 2時間ドラマを支える中高年の意識の高さがスゴイ

2時間ドラマ、特に定番シリーズを支えるのは中高年の視聴者です。 前回の記事『憧れから共感へ 進化する刑事ドラマと視聴者の関係 』 で書かせていただいた視聴者の立場とはまた違い、シリーズ化された作品に対してはもやは、習慣が生まれています。

「原作のファンだから観なきゃ」、「旅気分で観なきゃ」などの習慣です。連続ドラマの視聴者に比べて、2時間ドラマの視聴者(中高年)は作品の副産物を熟知し幅広い楽しみ方を知っているのがスゴイです。しかし、中高年の目が厳しくないわけではありません。「最近面白くない」「飽きた」など、見極める目もスゴイのです。