幅広く奥が深いのが設備分野の特徴
マンション管理士試験全50問のうち、建築関連法規ならびに建築設備の分野では、毎年15問程度出題されます。
出題数全体の3割を占めるので、決して手を抜くことはできないのは確かです。ただし、他の分野に比べて出題の対象範囲が広いうえ奥行きも深く、毎年新しい論点が現れる傾向があるので、いくらやってもキリがない印象もあります。
そのため、高得点を狙うあまり「深追い」することは、かえって学習効率が落ちるおそれがあるためお勧めしません。
基本書をひととおりマスターした後は過去問をチェックしながら、頻出テーマをおさえることで、7割(10問)以上を確実に得点できるよう準備するのが得策でしょう。
頻出テーマを押さえる
早めに重要事項をノートに整理しましょう!
【都市計画法】
毎年1問出題されています。12種類の用途地域やその他地域地区の定義や違いを重点的に押さえましょう。
【建築基準法】
毎年2~4問出題されています。難問も見られますが、そこは割り切って基本事項を中心に押さえる方が効率的でしょう。居室内の採光や換気、防火地域・準防火地域内の規制などが頻出テーマです。
【マンションの構造】
耐震改修、遮音性能、断熱改修、コンクリートの特性、防水の分類と特徴等を中心に学習しましょう。
【マンションの設備】
特に給排水設備と消防設備に関する出題が目立ちます。水道法、消防法など重要な法規制を中心にマスターしましょう。
【マンションの維持管理】
長期修繕計画の作成、コンクリートの劣化に関する調査診断、防犯指針などが重要テーマです。
次ページでは、過去の出題事例に挑戦してみましょう。