アウトドア/アウトドアを楽しむための準備

登山で起こりやすいトラブルと対処法(3ページ目)

登山の前に知っておきたいトラブルの対処法についてまとめました。遭難の原因で一番多いのは「道迷い」、続いて「滑落」、「転倒」。遭難の具体的な事例から、対処法を学んでおきましょう。

渡部 郁子

執筆者:渡部 郁子

アウトドアガイド


トラブル7 予定時間をオーバーしてしまった

日帰りで暗くなる前に帰る予定でも、必ずヘッドランプを携行しましょう。明るいうちに目的地にたどり着けそうもないと判断したら、そこから先の登山ルートをしっかり頭に叩き込みましょう。たとえヘッドランプがあっても、暗くなれば登山道を歩くことは至難の業。ケガをしないよう足元に注意し、一歩一歩を確実にゆっくりと下ることが大切です。

予定をオーバーしそうな場合は、頂上を目指さずに引き返したり、明るいうちにたどり着ける山小屋に変更するなどの対応で、夜道を歩く危険を避けることができます。暗くなる前に戻る予定であっても、ヘッドランプは忘れずに、早めに電池の交換もしておきましょう。
富士山頂上日没

予定をオーバーし富士山の頂上で日没。急いで山小屋へ。



登山前にしっかりと準備し、体調を整えておくことが大切ですが、もしものアクシデントに備え、山岳保険に加入しておくことをおすすめします。登山ツアーなどに参加する場合は、山岳保険の内容を必ず確認しておきましょう。個人で加入する場合は、登山内容により加入タイプが変わってきますのでしっかり確認して適したものを選びましょう。
日本山岳救助機構JRO

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