赤岳登山

遭難事故の原因で一番多いのは「道迷い」


まだまだ登山シーズン真っ盛り。山にチャレンジしてみたいけど、山岳事故が増えているというニュースを聞くたびに心配で尻込みしてしまう、そんな方もいらっしゃるかもしれません。登山の前に知っておきたいトラブルの対処法についてまとめました。

警察庁の調べによると、平成24年の山岳遭難件数は1988件、遭難者数は2465人で、うち死者・行方不明者が284人でした。過去10年の間、遭難件数は増加傾向にあります。遭難の原因で一番多いのは「道迷い」、続いて「滑落」、「転倒」の順でした。遭難の具体的な事例から、対処法を学んでおきましょう。

トラブル1 道を間違えた

地図を見ながら登山道を歩いてきたのに、いつまでたっても次のポイントにたどり着かない。地図上の地形や目印と比べると明らかにおかしい、など自分の歩いている場所を見失ってしまったら、いったんもと来た道を引き返しましょう。分岐点を見逃して間違った道に入ってしまうことや、他の登山者につられて分岐点に気づかず、違うルートに来てしまうなどは、意外とよくあることです。そういうときは、分岐点まで戻って正しいルートを探しましょう。特に下りのときに分岐を間違えると、戻るために登るのが面倒で、そのまま下りながら軌道修正しようとしがちです。特に登山道から外れるような対処法は事態を深刻化させ、命取りになりかねませんので、必ず間違えたところまで戻りましょう。

トラブル2 道に迷った・登山道を見失った

登山道だと思って歩いていた道がどんどん狭くなり、とうとう道でなくなってしまった。登山道と間違えてけもの道に入ってしまった。そんなときも、基本的には来た道を戻ります。ただし、道を外れた時点で、もと来た道すら見失ってしまうことがあります。もし来た道がわからなくなってしまったら、まずは落ち着いて、コンパスや地図で今いる場所を確認してみましょう。そして、登山道のある方向を目指して歩いてみましょう。このときに注意することは、必ず山を登る方向に歩くこと。とにかく登山道に戻ることが大事です。登山道がなかなか見つからなくても、登っていれば尾根道や頂上にたどり着くことができ、頂上にたどり着けば、下山のための登山道が見つかるはずです。山菜採りやきのこ狩りなどで夢中になって登山道を離れてしまい、気づいたときには登山道を見失ってしまうということも多々ありますので、十分に注意しましょう。
遭難者の碑

尾白川渓谷で見かけた遭難者の碑