トラブル3 傷病者が出た
ケガや病気の具合によって、対処方法は大きく異なります。動けないようなケガの場合は、グループのメンバーが背負って下山できるのかどうか、できなければ登山道で出会う人や、近くの山小屋などに助けを求める必要があります。傷病者の意識がない状態や、出血などで緊急を要する場合は速やかに救助要請しなくてはなりません。それほど重篤なケガ以外にも、たとえば靴擦れのような軽い症状も、登山を続行するにはダメージが大きいケガのひとつ。なるべくケガや病気をしないように、日頃から体調管理に注意すること、そして万全の準備を怠ることの無いように。トラブル4 高山病になった
高山病で疲れ果てていた登山者
トラブル5 危険動物に遭遇した
登山中にスズメバチを発見したら、その場をすぐに離れましょう。仲間がいたり、近くに巣があるかもしれません。ハチは黒いものに襲いかかる習性があるので、白いタオルなどで頭を覆いましょう。あまりにハチの数が多い場合は、危険ですから登山を中止することをおすすめします。クマに遭遇した場合は、あわてず静かに相手の目を見て、できるだけゆっくりと後ずさりで立ち去りましょう。なるべく出会わないように、熊鈴をつけたり、仲間同士でおしゃべりをしながら歩くなど、熊に出会わない工夫を心がけましょう。