駅のアートも楽しみたいストックホルムの地下鉄
ストックホルム市内の移動に便利な地下鉄は、ぜひ観光にうまく利用したい
SLの中でも最も利用客が多いのが 地下鉄です。地下鉄の駅の目印は、スウェーデン語の地下鉄を意味する「Tunnelbanan」の頭文字をとって「T」。ストックホルム中央駅から繋がっている地下鉄の中央駅は「T-Centralen(テー・セントラーレン)」と呼ばれています。このT-Centralenを中心にストックホルム市内から郊外へ「赤、青、緑」の3系統7路線、100の駅でつながっています。各ラインは、路線が途中で分かれるところもあるので「何色のラインで、どこ行きに乗り、どの駅でおりるのか」をしっかりと確認しましょう。
地下鉄の駅の目印は、この「T」
地下鉄は、朝早くから夜遅くまで運行されており、 本数も多くあるので、観光には大変便利です。乗り換えもしやすく、3路線の乗り換えは、地下鉄の中央駅でできます。赤と緑のラインの乗り換えには、ガムラスタン(Gamla stan)駅の利用も便利です。車内表示やアナウンスがあり、路線の色と行き先さえ間違えなければ、迷うことは少ないでしょう。また、ストックホルムの地下鉄の駅のアートも見逃せません。アートを楽しむのならば、青ラインの駅がお勧めです。
ストックホルム全域で走る、赤と青が目印のバス
ストックホルム市内を走るバスは、赤と青
ストックホルム市内と郊外でSLが運行しているバスのラインは、約450。ストックホルム全域を網羅しており便利ですが、初心者には分かりにくいという難点があります。しかし、バスの番号と行き先をしっかり確認すれば、それほど難しくありません。バスは全て前乗りで運転手にチケットを提示して乗り込みます。車内でチケットの購入はできませんので、必ずチケットを準備してバスを待ちましょう。SLのチケットは時間制なので、地下鉄を利用した時のチケットでも時間内なら、バスでも同じチケットで乗車できます。
車内には電光掲示板があり、次の停留所が表示されるので、降りたい駅が近づいたら、車内のいたるところにある降車ボタンを押しましょう。観光で訪れる場所は分かりやすい場合が多いですが、不安な場合は、バスに乗った際に運転手に一言伝えておくとよいでしょう。
ゾーンに気をつけて利用したい郊外電車、ペンデル(Pendeltåg)
ストックホルム市内と郊外を結ぶ郊外電車は、ゾーンに気をつけたい 写真:SL
ストックホルム市内と郊外を結ぶのが郊外電車、ペンデルです。郊外電車は2路線4ライン、53駅からなっています。各ライン1時間に2本から4本走っており、行き先さえ把握していれば、車内アナウンスもあり、乗り間違えることはないでしょう。この郊外電車は2012年にアーランダ空港を通ってウプサラまで繋がり、便利になりました。
郊外電車の利用で気をつけたいのが、ゾーン。ストックホルム中心から南北へと広域につなぐ郊外電車は、SLの3ゾーンをまたいで乗ることになります。ゾーンをまたぐと料金が変わってくるので、行き先とゾーン、料金をしっかり確認して利用しましょう。また、アーランダ空港行きとウプサラなどストックホルム県外になる駅を利用する場合は、追加料金が必要になりますので注意しましょう。無人駅も多くあり、チケットを購入するのが難しい場合もあるので、事前に帰りの分のチケットも用意しておくとよいでしょう。
数多くあるストックホルムのトラム
ユールゴーデン島とセルゲル広場間を結ぶとラムの7番は観光の定番路線
ストックホルムのトラムは、トバーバーナン(Tvärbanan)、ノッケビーバーナン(Nockebybanan)、サルトショーバーナン(Saltsjöbanan)、ロースラーグスバーナン(Roslagsbanan)、リーデンゲオーバーナン(Lidingöbanan)そして、 ユールゴーデンライン(Djurgårdslinjen) のトラム7番があります。トラムもSLで運営されており、チケットは地下鉄やバスと同じです。
このうち6路線のうち、観光でストックホルムを訪れて利用することが多いのが、ユールゴーデンラインのトラム7番です。セルゲル広場(Sergels torg)のそばから出ているトラムの7番は、スカンセンやヴァーサ号博物館などの観光地が集まっているユールゴーデン島を結んでいます。このトラム路線は、時間帯によって大変込み合うため、スリが多発しています。身の周りの手荷物に気をつけて乗車しましょう。
次のページでは、SL以外のストックホルム市内の移動や交通手段をご紹介します。