独立したきっかけは…
介護施設の選び方についての講演風景
米国でMBAを修得して帰国後、通算10年間外資系金融機関でマクロ経済調査、セクターアナリスト、ファンドマネジャーとしてサラリーマン生活を送っていたため、一般個人投資家の方に直接触れる機会は全くありませんでした。
日々、海外の機関投資家やアナリスト、ストラテジストと金融市場の今後の方向性について議論を交わしたり、組入銘柄の選定にあたって上場企業の役員の方とお話することも多く、緊張感の中にも充実感があり、ずっとこの世界で仕事をするものと疑っていませんでした。
結婚、第一子の妊娠・出産、第二子、第三子(双子)の妊娠・出産と父親の他界、母親の認知症発症で、フルタイムでの勤務というワーキングスタイルをとることは無理と考え一時専業主婦を経験。
時速100キロで走っていた車がいきなり時速10キロの自転車に変わったような不完全燃焼感でいっぱいになり、「定年のないライフワーク」という働き方を模索しました。
サラリーマンからフリーランスに方向転換した人ならだれでも直面する「会社の看板がないと何もない」ということに気づき、社会保険労務士、FP、キャリアカウンセラーの資格取得の勉強を始めました。
資格を取得し、市役所や区役所で「年金相談」などの仕事をいただいたものの、これまで全く話す機会のなかった一般の個人のお客様に初めて相談ブースに座られ、お客様目線で話をすることがどれほど難しいことかというのを思い知りました。
それでも同時に開始したキャリアカウンセラーとしての経験を重ねるにつれて、徐々に「ご依頼者の気持ちによりそう」という基本的な傾聴姿勢を理解できるようになってきました。
時には、地元の中小企業のオーナーに社会保険・労働保険や年金の情報を提供したり、従業員の方むけに投資に関する話をさせていただいたり、また時には投資信託の選択について、組み入れ銘柄についてまで踏み込んで情報を提供したりと、その都度、FPの資格取得で学んだ知識と仕事や経験を通じて身につけてきたことを、「目の前のクライアントのために」「お客様目線でのサービス提供すること」を心がけて実践しています。
FP柴沼直美さんの一日に迫る
さて、柴沼直美さんの普段の一日における仕事内容をお聞きしたところ、下記のようなスケジュールとのこと。午前4時 起床・メールチェック
午前5時 海外市場の動向、国内ニュース確認
午前7時 食事・家事・面談前のチェック
午前10時 ご依頼者と面談1件目
午後0時 移動・食事・午後からの面談に備えてチェック
午後2時 ご依頼者との面談2件目
午後4時 他業種の方との情報交換
午後7時 帰宅・家事など
午後9時 翌日の準備・メールチェック、プレゼン資料作成
午後10時 就寝