通り沿いにはマンション、
それ以外は低層の住宅街が
駅周辺、環八通り沿いの印象からマンションが多いように思いますが、すでに大きな建物が建つ通り沿い、まとまった土地はかなり利用され尽くされています。井の頭通り、人見街道沿いには多少大きな空き地、駐車場もありますが、今のところ、動きは少ないようです。通りから少し入ると高さ10mの建物までしか建てられない第一種低層住居専用地域となっている場所も多く、通り沿い、駅からの印象で考えると、街全体とはちょっとずれてしまいます。
以下、具体的な建物種別ごとに見ていきましょう。まず、マンションですが、この数年間に何件か新築は出たものの、それほどの数ではなく、今後もそれほどの数は期待できません。また、新築となると50平米、60平米でも数千万円以上にはなるでしょう。
中古マンションは駅周辺を中心に数はあるのですが、あまり、市場には出ていません。古くても駅近くの物件であれば賃貸ニーズなどもあり、それほど手放す人がいないのではないかと思われます。古いものでは築40年くらいのものからあり、そのくらいの古さでも駅近くだと40平米で2000万円台、多少遠い場所であれば60平米でも同じくらいの価格からの物件があります。
中古マンション全体としては50~70平米弱の、シングル、カップル向けの物件が多く、それ以上の広さになると築10年オーバーでも5000万円ほどに。一方で100平米超など、高額な物件ともなると1億円オーバーという例も。特に住居専用地域に建設された低層で築年の浅いマンションであれば、かなり高額になります。一戸建て、賃貸などもそうですが、この地域では高額でグレードの高い物件も少なくないのです。
一戸建ては新築建売で5000万円から7000万円が中心。中古になると4000万円くらいからあり、高いほうはマンション同様、1億円オーバーなどもあり、さすがに人気沿線京王井の頭線というところです。
賃貸はワンルームマンションで7万円前後、2DKで12万円、3DKで15万円~が目安で、同線の他駅同様、比較的一戸建てが探しやすいのが特徴。2DK、3DKのコンパクトな一戸建てであればマンションとさほど変わらない賃料で借りられる例もあります。
足回り、都心への近さに豊富な緑のある街高井戸。スーパーはあるものの、商店街、飲食店、コンビニなどが少ないなど不便な点はありますが、夜遅い仕事をしている人でなければ、オンとオフの切り替えのある暮らしが楽しめるのではないでしょうか。