輸入車/注目の輸入車試乗レポート

ジャガーFタイプ・クーペのスポーツカー純度は?(2ページ目)

コンバーチブルに続いて、クーペ仕様が追加されたジャガーFタイプ。ジャガーの2シータースポーツカーは約50年ぶりで、サルーンのイメージが強い同ブランドだが、そのスポーツカー純度はどんなものだろうか?

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

5.0L V8スーパーチャージャーの実力は?

ジャガーFタイプ・クーペ・エンジン

写真は550ps/6500rpm、680Nm/3500rpmの5.0L V8スーパーチャージャー。カタログ燃費は8.1km/L

550ps/680Nmを誇るV8 5.0Lスーパーチャージャーを積む「F-TYPE R Coupe」は、同じモデルとは思えないほどの圧倒的な大トルクが印象的で、乗り味は洗練されているが、路面によってはタイヤが取られるほどだ。

しかし、580ps/680Nmのハイパワーと前255/35ZR20、後295/30ZR20というタイヤの実力の一端でも公道では伺い知るのは難しかったし、真価を見極めるにはサーキットでしかも相応の腕が必要だろう。
ジャガーFタイプ・クーペ・サイド

スタイリングは好みがあるだろうが、ロングノーズ&ショートデッキのフォルムはEタイプほどではないにしても流麗なサイドビューという印象だ

都心での試乗会で30分ほどのちょい乗りして分かったのは、3.0LのV6よりも当然ながらフロントが重く、コーナーでのノーズの入り方がワンテンポ遅くなる感じや、より路面からのダイレクト感が増し、突き上げもそれなりに大きくなる点など。

また、コンバーチブル仕様も乗り比べて見たが、ボディの剛性感は明らかに違い、オープントップという見た目もあってクーペよりもゆったりと(気分だけでも)走れる気がする。

ピュアスポーツそのもののクーペを選ぶも良し、ときにはオープンエアも楽しめるコンバーチブルを選んでも後悔はしないはずで、グレード選択によってもガラリと変わる、その魅力の幅の広さもFタイプの非凡なところであることは確認できた。
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