檜原村の郵便局

続いて、武蔵五日市駅まで車で移動。そこからさらに百日紅(サルスベリ)の並木が美しい檜原街道を進むと、20分ほどで檜原村役場に到着しました。
檜原街道

百日紅の並木が美しい檜原街道(武蔵五日市駅付近)。

檜原村は島嶼部を除けば、都内に唯一残る村として知られるほか、村役場と同じ敷地内に郵便局があることでも知られています。現在の檜原郵便局は窓口業務のみですが、郵政民営化の直前の平成19(2007)年に集配業務をあきる野郵便局に移管するまでは、独自に集配も行っていました。現在の局舎は平成5(1994)年にできたものですが、他の局に比べてゆったりとした造りになっているのは集配業務をやっていた頃の名残なのでしょう。
檜原郵便局

東京・檜原郵便局(西多摩郡檜原村)。民営化前は集配特定郵便局だった。

あきる野郵便局に移管してからは、せっかく檜原村で郵便を出しても、「檜原」ではなく、30kmも離れた「あきる野」の消印になってしまうのは味気なく、収集家として少し切ない気持ちになりました。せっかくここまで来たので、通常だと書留などでしか見かけなくなった檜原郵便局の和文印、そして風景印を押してもらうことにしました。
檜原郵便局の消印

東京・檜原郵便局の風景印と和文印。

おみやげ屋さん「森のささやき」

もう1つ、檜原村にはぜひとも訪れてみたい場所がありました。それは払沢の滝へ向かうハイキングコースの中にあるショップ「森のささやき」です。
旧檜原郵便局舎

旧檜原郵便局舎を利用した「森のささやき」。

ここはなんと昭和4(1929)年にできた旧檜原郵便局の局舎をそのまま移築したものなのです。誰も使用しなくなった旧局舎を撤去するという話を聞いた現在の店主が、なんとしても残したいと考え、一年がかりで山のハイキングコースに移築してしまったというのです。
「森のささやき」の入口

ここは「森のささやき」の入口です。

昭和初期の貴重な局舎を保存した功績もさることながら、「森の中に家を建てる」といった絵本のような話を本当に実現したという話に、ちょっと胸が熱くなってしまいました。ちなみに、払沢の滝は「日本の滝100選」にも選ばれた美しい滝で、夏の初めにはホタルが舞うそうです。ホタルが滝のまわりで飛び交う写真を見せてもらいましたが、とても幻想的でした。
「森のささやき」の店主

平成5(1994)年に「森のささやき」ができた時のことを語る店主・中島保さん。

店内では沢からのさわやかな風に吹かれながら、大切な友人への残暑見舞いのお手紙を書かせていただきました。長居させていただき、ありがとうございます・・・。
暑中見舞いはがき

「森のささやき」で、残暑見舞いを書き進める筆者(切手収集ガイド)。

次のページでは、大久野郵便局と古里郵便局を紹介します。