マーチングと出会った、アメリカでの高校生活
パーカッショニスト石川直さん。
弾けるエネルギーと笑顔、ワクワクドキドキのライブ感。マーチングバンドやドラム・コーをエンターテインメント作品に昇華させた『ブラスト!』は、現在、シリーズ9回目の日本ツアーが行われています。日本初演以来、ソリストとして活躍するパーカッショニストの石川直さんにお話を伺いました。
——石川さんが『ブラスト!』に参加したのは、いつから?
入団したのは2000 年。アメリカで2年やって、日本公演は2003年の『ブラスト!』から、7回目の参加です。
——『ブラスト!』のおかげで、日本でも随分マーチングバンドやドラム・コーの認知度があがったのでは?
そうですね。『ブラスト!』の公演をするようになってから、少しずつ知られてきていますね。とはいえ、まだ日本では限られた人のみが知る世界。アメリカとは比べ物になりません。アメリカではマーチングバンドとドラム・コーが盛んで、全国大会が40年以上続いています。
——石川さんがマーチングに出会ったのはいつですか?
中2で、父の仕事によりアメリカに引っ越した時です。英語を喋れないから楽器でも…ということで14歳でフルート、15歳で打楽器を始めました。
高校生活をアメリカでスタートしたわけですが、1年目は英語が喋れないので、選択科目は体育会系や美術系をとることに。音楽のクラスはコーラス、ストリングスのアンサンブル、バンドと選択できたので、消去法でバンドに決定。そうしたら、前期がマーチングバンド、後期が吹奏楽という内容でした。それがマーチングとの出会いで、完全にはまってしまったんです。