【CONTENTS】
Page1:2014秋冬トレンドカラー:時間と場所を超越する色
Page2:イエロー系が主役のコーディネート2選
Page3:クールなブルー系vsシックなグレー系のコーディネート2選
Page4:レッド系、グリーン系の大人カジュアルコーディネート2選
Page5:バッグ&シューズのカラートレンド3選
2014秋冬トレンドカラー:時間と場所を超越する色
■春夏シーズンと秋冬シーズンの違いまずは、2014年の春夏シーズンと秋冬シーズンのパレットを比較してみましょう。パレット全体から受ける印象は、春夏は明るく軽やか、秋冬はやや鈍くシックな雰囲気が感じられるのではないでしょうか。
■ラディアント・オーキッドとは?
2つのパレットに共通しているのは、PANTONE COLOR OF THE YEAR 2014に選ばれたラディアント・オーキッドです。
記事「2014年の色「ラディアント・オーキッド」を先取り」で解説したように、ラディアント・オーキッドとは、蘭の花の色にちなんだ色名で、ナデシコの花のピンクとアヤメの花の赤紫の中間くらいの明るい赤紫です。
カラープリンターのインクに、マゼンタという色がありますが、そのマゼンタを明るくした上品なパープリッシュピンクです。ややクールで大人っぽい雰囲気があり、エレガント、フェミニン、シックといった女性的なイメージが連想されるのではないでしょうか。
■秋冬シーズンは、色相もトーンもさまざま
さて、秋冬シーズンのレポートには、“COLOR THAT TRANSCENDS TIME AND PLACE(時間と場所を超越する色)”というキャッチコピーがつけられています。新しいトレンドには、過去のトレンドの要素が見受けられるものですが、今シーズンのパレットには、実にさまざまな要素が散りばめられてります。
色相は、赤紫3色、赤1色、黄1色、緑1色、青2色、ニュートラルカラー2色という構成になっています。暖色系が多いものの、昨年に引き続き、ブルーの濃淡を組み合わせたブルー・オン・ブルーのコーディネートも人気です。
トーン(色調)は、鮮やかだけど深みのあるジュエルトーン(ロイヤルブルー、オーロラレッド、サングリア)、鮮やかで明るいブライトトーン(ラディアントオーキッド、ブライトコバルト)、霧のベールをまとったようなグレイッシュなパステルトーン(ミステッドイエロー、モーブミスト)に大別されます。
ニュートラルカラーは、秋冬シーズンにしては明るめの2色(アルミニウム、コニャック)が選ばれています。
このように、変化に富んだカラーパレットなので、コーディネートも従来の感覚にとらわれるのではなく、創意工夫が求められるようです。
それでは、秋冬の新作から、シャツ、ブラウス、スカート、パンツをピックアップ。コーディネート例をご紹介します。
まずは、イエロー系が主役のコーディネート2選からご覧下さい。