火を起こし、絶やさない工夫
帰国当時は横井さんのニュースで連日大騒ぎ。マスコミの取材攻勢と人々の好奇心にさらされ、人間不信に陥ったことも
火があれば、暖をとることができるだけでなく、調理したり、鉄カブトの鍋でヤシの実を精製して油をとったり、食料を乾燥させて保存食にすることさえできたのです。
ただし、高所に上れば輝く海も見える距離にいながら、塩はまったく手に入りませんでした。海岸線に近づくのは危険すぎるためでした。
徹底的に身を隠す生活
美保子さんの甥が英文で執筆した横井さんの評伝も英国で出版された。
その緊張感たるや尋常のものではなく、帰国後横井さんの脳波を計測した医師は「熟睡時に出る脳波がまったく検出されなかった」と発表しています。