あえて20年前の日本のお茶の間を
8月8日に東京・PARCO劇場で行われた初日開幕直前会見には作・演出の三谷幸喜さんはじめ、今回が初舞台となる竹内結子さん、イモトアヤコさんのお2人、更に草刈正雄さん、小林勝也さん、長野里美さん、長谷川朝晴さん、木津誠之さんらのオールキャストが登場。作品にかける意気込みやお稽古場の様子等が明るいトーンで語られました。三谷さん曰く”顔が似ていない姉妹”=あゆみとふじみを演じる竹内結子さんとイモトアヤコさん。お2人に対して三谷さんからは「20年後に竹内さんは大竹しのぶさん、イモトさんは泉ピン子さんになるでしょう。」とのコメントも。竹内さんは初舞台という事でお稽古に入ってもなかなか緊張が解けず、しばらくは悪夢を見てうなされていたとか。
イモトさんは「普段は海外ロケが多いので、3ヶ月も日本にいられることが新鮮です。日本、楽しいっ!」とコメント。会見中終始明るいテンションで場を盛り上げている姿が印象的でした。
1995年初演の戯曲を今回自身の演出で舞台化するにあたり、三谷幸喜さんは戯曲の大きな設定変更はせず”敢えて20年前の日本のお茶の間”に拘ったそう。と言う事で本作では携帯電話やスマホ等は一切出て来ません。その代わり懐かしい某アイテムが活躍しますよ。
ガイドが注目したのは和田役でご出演の木津誠之さん(1枚目の写真・後列の一番右)。文学座に所属する木津さんは、10年以上三谷さんの舞台に代役やプロンプターとして付いていたとの事。今回、三谷作品の舞台に初めて本役で参加します。こういうエピソードはちょこっと嬉しくなりますね。
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