ここでは、川越で撮影された映画をいくつかご紹介しましょう。
『鬼畜』(野村芳太郎監督)-餃子菜館 大八、蔵造りの街並み、川越市駅
1978年公開の野村芳太郎監督『鬼畜』は、高い評価を得ている傑作です。松本清張原作とあって、重いテーマではありますが見終わったあとずんと胸に響くものがあります。
宗吉(緒形拳)と妻・お梅(岩下志麻)が、川越で印刷屋を営んでいるという設定。愛人・菊代役の小川真由美が子供3人を連れて入ったラーメン屋さんが、『餃子菜館 大八』でした。
この映画では、古い川越の街並みも写っています。さらに、建てかえられる前の東武東上線「川越市」駅の外観も観ることができます。
『青天の霹靂』(劇団ひとり監督)-三芳野神社
2014年5月、ごく最近公開された劇団ひとり監督の『青天の霹靂』に登場しているのが川越城本丸御殿の目の前にある三芳野神社です。わらべ歌「とおりゃんせ」の舞台としてしられるこの神社、緑の多い小さな神社です。古くは川越城内にあって城の鎮守でした。川越市指定文化財となっています。
映画は、40年前にタイムスリップした売れないマジシャン(大泉洋)が、やはりマジシャンであった若き日の父(劇団ひとり)と母(柴崎コウ)と出会い、自身の出生の秘密を知るというストーリー。誰にも親があり、親にも若い頃があったのだということ。観終わった後、家族というものの縁に思いをめぐらせるようなお話です。
■三芳野神社
住所:埼玉県川越市郭町2-25-11
地図:Yahoo!地図
アクセス:西武新宿線『本川越』駅より徒歩20分、川越城本丸御殿前
番外:『ウォーターボーイズ』(矢口史靖監督)-県立川越高校
川越がロケ地というわけではありませんが、2001年公開の映画『ウォーターボーイズ』(矢口史靖監督)のモデルとなっているのは、埼玉県立川越高校の水泳部。川越高校の男子高校生が文化祭の演目としてシンクロナイズドスイミングに挑むという内容です。妻夫木聡さんが主演し、話題となりました。
ガイドも高校生の頃、川越高校の文化祭(くすのき祭)でこのシンクロを実際見た時は大変感激しました。まだ映画化されるだいぶ前でしたが、既にかなり人気があり、見物人がたくさん集まっていた記憶があります。2014年の川越高校くすのき祭は9月6日・7日だそうです。映画『ウォーターボーイズ』を観た後、実際の高校生の演技を見に行くのもいいですね。
■埼玉県立川越高校
住所:埼玉県川越市郭町2丁目6−69
地図:Yahoo!地図
アクセス:西武新宿線『本川越』駅より徒歩20分、川越城本丸御殿のすぐ近く
ホームページ:第67回川越高校くすのき祭公式ホームページ