旧川越織物市場-『無法松の一生』ロケ地

川越は名画のロケ地でもあります。1963年(昭和38年)の東映版『無法松の一生』で、荒くれ者の人力車夫である主人公、無法松が住む長屋として、ここ『旧川越織物市場』が使われました。
旧川越織物市場。川越市指定文化財。

旧川越織物市場。川越市指定文化財。

『旧川越織物市場』は、明治43年(1910年)に建てられ大正8年(1919年)まで市場として使われていました。川越は織物の集積地だったのです。かつて、関東各地にはこのような市場が存在していたそうですが、ほぼ完全な形をとどめているのは、ここ『旧川越織物市場』だけだといいます。

市場閉鎖後は2001年まで住居として使用されていました。その後、マンション建築のため取り壊しの危機もありましたが、反対運動が起こったため、結局、市が買い取ることで決着。川越市指定文化財となりました。現在は、「川越織物市場の会」の方たちによって、月一度ほど一般公開されています。

一般公開日に行ってみると……。
旧川越織物市場入口。この小道に入っていく

旧川越織物市場入口。この小道に入っていく。

旧川越織物市場

旧川越織物市場

さらに進むと二階建ての長屋が見えてきます!

さらに進むと二階建ての長屋が見えてきます!

さすがに築100年を超える建物、時間の重みを感じさせ、独特の雰囲気があります。
向かい合わせの長屋。

向かい合わせの長屋。

さて、昭和38年にここ織物市場を中心として川越ロケが敢行された村山新治監督の『無法松の一生』ですが、主演の三國連太郎さんが平成18年に再び織物市場を訪れています。その時の様子を撮影した写真が建物の一角に貼られていました。
2006年2月、三國連太郎さん来訪時の様子。

2006年2月、三國連太郎さん来訪時の様子。

この映画では川越祭りの山車も5台登場、市民もエキストラで多数登場しました。『無法松の一生』という物語は過去4度も映画化された他、ドラマや舞台でも数多く演じられてきました。それだけ日本人の琴線に触れ、愛されてきた話なのでしょう。ここ川越をロケ地として、名優・三國連太郎が無法松として生きたのだと思うと感慨深い気持ちになってきます。
織物市場、長屋の中はこんなふう。

織物市場、長屋の中はこんなふう。

■旧川越織物市場
住所:埼玉県川越市松江町2丁目
FAX:049-222-2330
地図:Yahoo!地図
アクセス:西武新宿線『本川越』駅より徒歩20分、東武東上線『川越』駅より徒歩30分、『川越市』駅より徒歩25分。
ホームページ:蔵の会
一般公開日:原則毎月第4日曜日(変更有り、詳細は問い合わせを)

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