3グレードが出揃った新型MINI
F56型の3代目MINIは、まずCOOPER(クーパー)とCOOPER S(クーパーS)が今年の4月に上陸。7月1日にはエントリーモデルのONE(ワン)が発表され、ワン、クーパー、クーパーSという3グレードが出揃った。MINI ONEは1.2Lの直列3気筒ツインパワーターボ、MINI COOPERは1.5Lの直列3気筒ツインパワーターボ、MINI COOPER Sは、2.0Lの直列4気筒ツインパワーターボを搭載する。
ツインパワーターボはBMWの呼称で、ターボが2つあるわけではなく、ツインスクロールターボのこと。ワンとクーパーが3気筒、クーパーSが4気筒で、排気量と気筒数の差もあって最高出力はワンが102ps/180Nm、クーパーが136ps/220Nm、クーパーSが192ps/280Nmというスペックになっている。
クーパーSと比べるとシンプルなスタイリングだが、ひと目でMINIと分かるデザイン。ワンはクロームラインエクステリアやキャップ付のスチールホイールでシンプルな印象を受ける。サイズは全長3835×全幅1725×全高1415mmで、先代の3740×1685×1430mmと比べると全長は約100mm、全幅は35mmワイドになり3ナンバー枠になる
先代ワンの1.6Lからダウンサイジングした上に、車両重量も40kgほど重くなっているものの、先代の98ps/153Nmから先述したように102ps/180Nmと、最高出力は4psだけだが、最大トルクは27Nmも増強されているからだ。
クーパーも1.6Lから1.5Lへと100ccダウンサイジングされ、気筒数も4から3に減らされているが、先代の122ps/160Nmからパワー、トルクともに高くなっている。
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