単焦点レンズのメリット3つ
- 明るいレンズが多く、シャッター速度を稼げる
- ズームレンズよりも簡単に、背景をボカした撮影ができる
- レンズの構成枚数が少ないので、レンズフレアが起きにくく描写力が高い
キットレンズだけでは実力は半分も発揮できない?
昨今ではデジタル一眼カメラも安くなり、5万円前後でズームレンズキットが購入できるようになっている。また、付属しているズームレンズもデジタル対応のしっかりとしたものが多くなっている。しかし、ここで筆者は訴えたい。あえて、ここで単焦点レンズを使ってみて欲しいと。
単焦点レンズとは読んで字のごとく、焦点距離がひとつだけのレンズだ。ズームレンズが18-55mmや28-300mm等となっているのに比べ、単焦点レンズは50mm、85mm、135mmなどのひとつだけの数字を持っている。
こう書くと「Wズームレンズキットの18-55mm、55-200mmがあればほとんどのシーンで問題なく撮影できるんじゃないの?」という反論が聞こえてくる。それは、確かに正解ではある。
便利さでいえばズームレンズは単焦点のはるか上をいく。比較の対象にはならないほどだ。
それでも、本当にデジタル一眼カメラの本領を発揮させたいのであれば単焦点レンズを、それもデジタル対応のレンズを使ってみて欲しいのだ。
単焦点レンズは明るい!
まず、単焦点レンズには明るいものが多い。レンズの明るさはF値で見るのだが、多くのキットレンズが18-55mm/F3.5-5.6ていどのスペックとなっている。一般的な単焦点レンズ50mm/F1.4は、同じ50mmという位置のキットレンズの4倍ほど明るい。つまり、4倍のシャッター速度が稼げるということである。キットレンズを使ったときに被写体ぶれが出てしまう1/30秒にしかならない場合でも、50mm/F1.4を開放で使えば1/100秒かそれ以上のシャッター速度を稼ぐことができるというわけだ。
単焦点レンズの利点はこれだけではない。