貧乏な人・中流な人と違う「お金持ちのお金の流れ」
金持ち父さんのルール
前回は、「お金の流れ」のうち、貧乏な人と中流の人のパターンについてお話をしました。お金がいくらあっても問題は解決しないということ、そして「ファイナンシャル・リテラシー(お金に関する読み書き能力)」を身に付けるのが大事だということも学びましたね。
今回は、「金持ちのお金の流れ」についてです。そしてそこにある「お金の物語」とは…。
いかがですか?前回見た、貧乏な人や中流の人のお金の流れとは違うことに気づきましたか?お金の流れということで言えば、貧乏な人のお金の流れと同じくらい単純です。でも流れの方向がまったく違います。
「資産」の欄に注目してください。貧乏な人や中流の人の資産の欄には何も入っていませんでしたね。「マイホームは資産だ」と言う方もおられるかもしれません。でもそれは実は資産ではないのです。(これについては別の機会にもっと詳しく説明します)
金持ちの資産の欄に入っているのは、ご覧の通り「(投資用の)不動産」、「株式」、「債券」、「手形」、「知的財産」などです。これらの「資産」が、「収入」の欄の「家賃収入」、「配当」、「利子」、「印税・特許使用料」といったお金を生み出してくれます。たとえあなたが働かなくても、あるいは働けなくなっても…。
お金持ちのお金の流れは5つのステップ
お金持ちになっていく流れ
1. 収入から「まず自分に支払い」ます。これには、万が一のときのための蓄え、投資のための資金、慈善や信仰といった形で世の中にお返しをするためのお金が含まれます。
2. 「キャッシュフロー(不労所得)」を生んでくれる「資産」に投資します。私の考案した金銭教育ゲーム「キャッシュフロー101」を体験すれば、どのような投資先があるのか、またそれぞれの投資のリスクをどうコントロールすればよいかかが学べます。おもちゃのお金で楽しく安全に学べるのでお勧めです。
3. 手に入れた「資産」から生まれた不労所得が「収入」欄に入ってきます。そのお金をまた「まず自分に支払い」、新たな「資産」を買い入れます。
4. 1~3を繰り返し、「毎月の支出を上回る毎月のキャッシュフロー(不労所得)を手に入れた」ら、働かなくても生活できる「経済的自由」を手に入れたことになります。
5. 不労所得が生んでくれるお金で、自分が欲しかった「ぜいたく品」や「夢」を買います。それにはマイホームやマイカー、高級腕時計や宝飾品、ドレスなどいろいろなものがあるでしょう。世界一周クルーズに出かけたい人もいれば、絶滅危惧種を救う自然保護団体に寄付したい人もいるでしょう。あなたの夢は何ですか?
金持ちの負債の欄にも借金がありますが、「資産」がお金を生み続けて代わりに借金を支払ってくれるので、中流の人のように借金苦に陥ることはありません。
一番大事なことは、「資産」と「負債」の違いを知ることです。そして、「収入を生む資産」を買うことだけに集中することです。たったそれだけのことなのです。お金について楽しく学びましょう。そして金持ちになるために行動してみましょう。
★次回は、多くの人が陥りがちな「お金に関する勘違い」についてです。お楽しみに!
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ロバート・キヨサキ氏
投資家、ビジネスマン、ベストセラー作家。著書『金持ち父さん 貧乏父さん』にて金持ちがお金について自分の子供たちに教えていること、中流以下の人たちが教えていないことを明かす。労働所得(給料)で生きるのではなく、お金がお金を稼ぎ出す不労所得の重要性を説き、お金教育の一環として『キャッシュフローゲーム』を開発した。
「金持ち父さん」日本オフィシャルサイト
http://www.richdad-jp.com/