うっとり！女性パティシエが作る繊細なスペイン料理(2ページ目)

ワインにチューニングさせた絶品小皿

「豚レバーとブルーンのパテ」は、しっかり濃厚で甘みのあるパテ。柔らかなテクスチャーで、気になる臭みは全くありません。カリカリにトーストされたパンと合わせると、口の中で複雑な味わいと食感がはじけ合い、これはもうCAVAがすすんじゃいます！

スペイン風厚焼きオムレツ「トルティージャ」は、クタクタに炒めたジャガイモとタマネギを卵に包み込んだお料理。カサマイヤのトルティージャは、卵に火が入るギリギリのラインを狙って焼いた柔らかタイプで、フォークを刺そうとするとフニャっと潰れてしまいそうなほど。味わいもなんとも上品。
パンにフレッシュトマトをこすりつけ、オリーブオイルをかけた「パントマッカ」。カタルーニャ発祥で、現在はパンコントマテという名でスペイン全土のバルの定番メニューになっています。
トマトを塗るとパンはどうしてもベチャッとなりがちですが、カサマイヤではパントマッカ向きのパンを自家製。ゆっくりお喋りしながらいただいても、カリッと食感を長く楽しめます。

パントマッカを何枚かそのまま楽しんだら、後半はスペイン産の名品（左からロモ、チョリソ、マンチェゴ、ガロッチャ）をのせて。

こちらはカタルーニャ地方の代表的なタパス（小皿料理）の1つ、「自家製ブティファラ」。
山形県平田牧場の三元豚肉を粗挽きにして食感を残し、味付けは塩だけ。余計な物は一切加えず手作りされたシンプルな美味しさ。かじった瞬間、うまみがじゅわーと口いっぱいに広がります。