企業経営のノウハウ/社内報の活用法

社内報のメディア・ミックス 「紙もウェブも」

Web社内報を導入する際に課題となるのが、印刷社内報とのすみ分け。それぞれのメディアに何を掲載するかを考える必要があります。さらに双方のメリットを生かしてのメディア・ミックスを考えなければなりません。ここでは、効果的なメディア・ミックスについて紹介します。

豊田 健一

豊田 健一

総務人事・社内コミュニケーション ガイド

早稲田大学政治経済学部卒業。株式会社リクルート、株式会社魚力で総務課長を経験後、ウィズワークス株式会社入社。現在、株式会社月刊総務 代表取締役社長『月刊総務』編集長、ファシリティ・オフィスサービス・コンソーシアム理事、総務育成大学校主席講師。総務経験を生かした総務と営業のコンサルや講演など多数。

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「紙かWebか」から「紙もWebも」の時代へ

Web社内報が登場した10数年前、社内コミュニケーション・メディアは印刷社内報(以下、社内報)であるべきか、Web社内報であるべきかという二者択一の議論がされていました。しかし、それぞれのメディアの特性が分かるにつれ、社内報もWeb社内報も両方必要である、という議論になってきました。
Web社内報を閲覧している姿

「紙もWebも」の時代へ



いまでは多くの企業で両方のメディアが存在するようになっています。しかし、それぞれのメディアの存在意義が不明確であったり、同じようなコンテンツが掲載されていたりと、必ずしも効果的なメディア・ミックスがされているとは言い難い状況が散見されます。

多くの社内報ご担当者の悩みである紙とWebのメディア・ミックス。どのように考え、進めていけばいいのでしょうか?

メディアの存在意義を明確にすることから

メディア・ミックスだけの問題ではないのですが、何らかのメディアを発行する際は発行目的を明確に打ち出すことが大切です。どのような目的を持って、どのような記事を掲載していくのかを明示することです。特に社内メディアは、自らがお金を支払って読むものでもないし、読まなくとも仕事はできます。発行目的を社内にアピールして読んでもらうような取り組みが必要となります。

メディア・ミックスにおいては、メディア間のコンテンツのすみ分けをして発行目的をアピールしていきます。なぜなら、同じようなコンテンツが掲載されていれば、どちらかは不要であるという議論が必ず巻き起こりますし、どちらかの閲読率は低下していきます。すみ分けを考えつつそれぞれのメディアで何がしたいのか、その存在意義をまずは明確にしていきましょう。
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