風水エネルギーが滞留するパワースポット、然別湖にある弁天島
急峻な山に囲まれた然別湖
然別湖の標高は810mと道内の湖の中では最も標高の高い場所に位置しており、ここはいわば「天空の湖」。風のない時には湖面に対岸の天望山を映しだし、その姿がまるで巨大な口に見えることから「くちびる山」とも呼ばれています。
湖水に現れた巨大なくちびる
山に囲まれた湖の真ん中にある島……このような場所はエネルギーが凝集され、強力なパワースポットを形成しているところが多いものです。たとえば洞爺湖の中島(遊覧船で上陸可能)や阿寒湖のヤイタイ島(釣り船をチャーターすれば上陸可能)などなど。
阿寒湖のパワースポット・ヤイタイ島
アウトドアの取材もそこそこに、何やらまた新しいパワースポットに巡り会えた予感にうきうきしながら現地観光協会の方に尋ねてみれば……
「あ、弁天島ね。あそこには弁財天をお祀りしています。でも、そこに上陸できるのは年1回『弁財天祭』の時だけ。普段は遊覧船の上から参拝していただいているんですよ。」
う~ん、残念! しかたなく船の上から湖に浮かぶ鳥居に向かって参拝し、後ろ髪を引かれる思いで当地を後にしました。
然別湖に浮かぶ弁天島
弁財天からの招き
さて、然別湖の取材を終えた翌月の事。パワースポット調査で積丹半島南にある泊村という村に行った折、偶然同じ名前の「弁天島」が村の海岸にあるのを発見。これも何かのご縁とばかり島の岩場をよじ登り、その中腹に祀られている石の弁財天の像を参拝させていただきました。泊村の弁天島、右手中腹に小さな祠が
「7月〇日、然別湖で『白蛇姫まつり』が開催されます。然別湖の弁天島に祀られている『白蛇姫』をモチーフとしたイベントです。もしご都合があえば招待させていただきたいと思っておりますが、いかがでしょう?」
この「白蛇姫まつり」というのは、その昔、然別湖の麓に住んでいたアイヌの人々が飢饉に陥った時、飢えに苦しむ人々を助けるため女神が白蛇を使わし、オショロコマという魚がふんだんに生息するこの湖に村人たちを導いたという伝説に基づくお祭りで、湖畔の特設ステージでは、かがり火の中、白蛇と姫御子の幻想的な舞が繰り広げられます。
幻想的な雰囲気で繰り広げられる白蛇姫の舞
これこそ弁財天からのお招き、「幻のパワースポット・弁天島」に上陸できる千載一遇の時、とばかり気合いも充分。さっそくスケジュールを変更し、再び然別湖に向かいました。
幻のパワースポット・弁天島に上陸!
幻のパワースポットへの期待に胸をふくらませ、札幌から200kmの距離をひとっ走り。現地に到着するや、船着き場でお待ちいただいていた観光協会の会長さん。「今から神社の宮司さんが準備のため一足先に島に向かいます。大谷さんもこれで一緒に島に渡っていだきますので、急いで準備してください。」
ご挨拶もそこそこ、ライフジャケットをひっかぶってあわててボートに飛び乗るや、舟は波を蹴立てて一路弁天島へ。あれよあれよという間に念願の幻のパワースポットに上陸することができました。
幻のパワースポット・弁天島
弁財天と白蛇を祀る弁天島の祠
島に凝集されたエネルギーを取り込むように、ゆっくりと深い呼吸を繰り返しました。一息ごとに頭のてっぺんから足下に抜けるぞくぞくするような感覚が体を貫いていきます。しばし陶酔するような痺れた時の流れが過ぎていきます。
ふと対岸を見ると、そこに見えるくちびるの形をした天望山が一瞬笑みを浮かべたような気が……
これはきっと、白蛇姫に姿を変えた弁財天が天空から微笑みかけてくれたのでしょうね。
弁天島の対岸から微笑みかけるくちびる山
然別湖の弁天島
弁天島への渡島参拝について基本的には上陸できませんが、興味本位ではなくきちっとした参拝が目的の場合は検討いただけるとのこと。詳細は現地に問合せください。
住所
北海道河東郡鹿追町然別湖畔
問合せ先
然別湖ネイチャーセンター TEL: 0156-69-8181
宿泊施設:
ホテル福原 TEL: 0156-67-2301 (2019年9月現在改修の為休業中)
ホテル風水 TEL: 0156-67-2211
白蛇姫まつりのホームページ
http://www.shikaoi.net/contents/eventschedule/
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