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富良野スキー場の魅力を徹底解剖! 北海道屈指のパウダーを2つのゾーン別に紹介

ラベンダーの町・富良野は、冬になるとスキーのメッカに変身。良質なパウダースノーを求めて全国はもとよりヨーロッパや東南アジアからもスキーヤー・スノーボーダーたちが押し寄せてきます。ここでは富良野スキー場の魅力を2つのゾーン別に紹介します。

大谷 修一

執筆者:大谷 修一

北海道ガイド

北海道4大スノーリゾートの1つ、富良野スキー場

  

スキーヤー・スノーボーダーたちが押し寄せる富良野スキー場

北緯43度20分・東経142度23分、北海道の中心に位置し、別名「北海道のヘソ」と呼ばれる富良野。ここはニセコ、ルスツ、トマムと並ぶ「北海道の4大スノーリゾート」の1つで、冬には良質なパウダースノーを求めて国の内外からスキーヤー・スノーボーダーたちが押し寄せてきます。ここでは富良野スキー場の魅力を「富良野」と「北の峰」2つのゾーン別に紹介し、合わせて新富良野プリンスホテルのエリア内で開催されている北海道ならではのイベントにご案内します。
 
<目次>
 

富良野ZONE:山頂で極上のフラノパウダーを体験

  

新富良野プリンスホテルから出ているプリンスロマンスリフト

富良野ゾーンのベースとなるのが、山麓に白くそびえる新富良野プリンスホテル。ここは「スキーイン・スキーアウト」と呼ばれるスタイルでホテルとゲレンデが直結しているので、実に便利です。ロッカールームを出たらそこはもうゲレンデ。目の前のプリンスロマンスリフトに乗れば富良野ロープウェーの山麓駅までらくらく滑って移動できます。
 

101人乗りの富良野ロープウェー

101人乗りの富良野ロープウェーに乗っておよそ5分で標高およそ900mの山頂駅に到着。さらにここからダウンヒル第3ロマンスリフトに乗り継ぎ、富良野スキー場の最高地点である山頂に向かいましょう。
 

リフトを乗り継いで山頂へ

標高1074mに位置する山頂エリアはパウダースノーの天国。良質のふんわりした雪質を誇る富良野スキー場の中でも最上クラスです。
 

極上パウダーを満喫できる山頂エリア

グルーミングされたバーンに乗り出すといきなりスキーの板がスルスルと走り出し、ターンの切れも良く板のコントロールも思いのままです。またコース脇にはパウダーゾーンが残されていますが、雪が軽いので通常のカービング用スキー板でも雪を蹴散らしながら楽に滑走が可能。これぞ世界を魅了するフラノパウダーかと、その感動もひとしおです。
 

ホテルまで一気にダウンヒル

山頂から下に向かって右手のコースE1は上級となっていますが、斜度は最大でも29度までの整地されたバーンなので、プルークでもしっかり制動を効かせて滑ることができれば大丈夫。またロープウェーに沿って道なりに続くダウンヒルルートは平均斜度10度少々の初級コースが続くので、ビギナーでも4キロを越えるロングクルージングを満喫できます。

【富良野ZONE ゲレンデマップ】
  

 
 

北の峰ZONE:絶景滑りを堪能

  

歴史の重みを感じさせる北の峰ZONE

リゾートの雰囲気いっぱいの富良野ゾーンとは打って変わり、北の峰ゾーンは歴史の重みを感じさせるゲレンデです。何でもこちらに第1リフトが設置されて「北の峰スキー場」として開業したのが今をさかのぼること半世紀以上前の1962年という事ですから、北海道の中でも「老舗中の老舗スキー場」と言えるでしょう。
  

6人乗りゴンドラで頂上に

北の峰ゾーンの魅力はビギナーから上級者まで幅広いレベルの方が楽しめるコースのバリエーションとその景観です。山麓にはなだらかで初心者に優しい広大なゲレンデが、そして中腹から山頂にかけては中・上級者向けのコースと、それぞれのレベルに応じてうまくレイアウトされています。まずは6人乗りの北の峰ゴンドラに乗り込み、山頂に上がりましょう。
 

北の峰山頂から富良野岳を望む

標高943mのゴンドラ山頂駅を降りると、そこで皆さんを迎えてくれるのは息を飲むような絶景。正面には十勝岳連山から富良野岳に連なる一大パノラマが、そして眼下には真っ白な雪に彩られた富良野の町並みが広がり、その絶景に魅入られてしまうことでしょう。
  

富良野の町に向かってダイブ

山頂からの滑り出しの斜度はおよそ30度。中級とはいえ難易度が高く感じるかもしれませんが、雪質が良くフラットに整地されたバーン(滑走人数や積雪により荒れることもあり)なので、しっかりエッジを効かせて滑ればスピードコントロールは見た目ほど難しくありません。富良野の町に向かってダイブする感覚で、ダイナミックな「絶景滑り」を存分に味わってください。

※注:山頂からは初級者用の迂回コースが設定されてないので、急斜面に自信のない方はゴンドラ利用を避けてください。
 

中腹からは広いコースに

山頂からの急斜面を過ぎて中腹に来ると様子は一変。ゴンドラに沿って斜度がゆるやかでワイドなコースが山麓まで続きます。
 

誰もが「絶景滑り」を堪能

綺麗にグルーミングされたバーンを目一杯使ったカービングターンで大きなシュプールを描くのも良し。また眼下に迫る富良野の町に向かって緩斜面をプルークでゆったりと滑る気分も最高。それぞれレベルにあわせてフラノパウダーを楽しめ、誰もが雄大な十勝連峰の姿を眺めながらの「絶景滑り」を堪能できる贅沢なスキー場です。

【北の峰ZONE ゲレンデマップ】
 

 

アフタースキーには「冬の夜遊び」も

  

ふらの歓村村(かんかんむら)

夕食を終えたら防寒具に身を固め、「冬の夜遊び」に出かけてみませんか?毎年ウインターシーズンになると午後4時から新富良野プリンスホテル向かいの特設エリアにふらの歓寒村(かんかんむら)が開村します。
 

ライトアップされた遊歩道には氷像や雪像が

カラフルにライトアップされた会場内には氷像や雪像が立ち並び、フォトジェニックな場所には撮影スポットも設置。また氷でつくられたテーブルや椅子が並ぶスノードームやイルミネーションの間を滑るスノーチュービング(入場者は1回無料)、またスノーラフティング犬ぞり(ともに有料)といった北海道ならではのスノーアクティビティのメニューも用意されており、厳冬の富良野でホットな時間を過ごせます。

ふらの歓寒村の詳細は下記をご覧ください。
https://www.princehotels.co.jp/shinfurano/facility/2022-2023_furano_kankan_mura/
 
 

ニングルテラス 写真提供:新富良野プリンスホテル

もう1つの「夜の見所」は、ふらの歓寒村の隣にあるニングルテラス。アイヌ伝説に出てくる森の知恵者・ニングルからその名をとったというこのエリアにはログハウスで作られた15のショップが点在。ガラスやウッド、ペーパークラフトといったかわいらしいクラフト作品が展示・販売されており、ライトアップされた森のプロムナードという幻想的な雰囲気の中でショッピングが楽しめます。

ニングルテラスの詳細は下記をご覧ください。
https://www.princehotels.co.jp/shinfurano/facility/ningle_terrace/
 
 

紫彩(しさい)の湯 写真提供:新富良野プリンスホテル

「冬の夜遊び」で体が冷えたら、温泉に直行!新富良野プリンスホテルの温泉・紫彩(しさい)の湯はその泉質が冷え性や疲労回復に効果がある「含よう素ーナトリウム・カルシウム一塩化物泉」。地中1,010mから湧出するなめらかなお湯は冷え切った体を芯から温めてくれます。またこの温泉はスキー・スノーボードを滑った後の元気回復にもうってつけ。宿泊者はチェックアウトした夜の12時まで入浴ができるので、翌日滑った後温泉入浴してから帰る事もでき、スキーの宿泊客には嬉しいサービスとなっています。

【富良野リゾートマップ】
  

  

*2023年2月時点の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

【富良野スキー場の基本情報】
住所:北海道富良野市中御料
電話番号:0167-22-1111(新富良野プリンスホテル)
コース概要
ゲレンデコース数:23
リフト・ゴンドラ:9
初心者用スノーエスカレーター:3
最長滑走距離:約4000m
最大斜度:34度
コース状況:初級 40%/中級 40%/上級 20%
営業期間
富良野ゾーン 例年11月下旬~翌5月GWまで
北の峰ゾーン 例年12月中旬~翌3月末
(積雪状況により変更あり)
料金
 1日券 大人6500円、シニア5900円
 5時間券 大人5700円、シニア5100円
  その他各種チケットあり
公式サイトhttps://www.princehotels.co.jp/ski/furano/winter/

富良野スキー場へのアクセス
新千歳空港から道東道占冠ICを経て、車で約2時間10分
なお、12月から3月の冬期間は新千歳空港から富良野スキー場を結ぶスキーバスが運行されています。
詳細は https://www.kkday.com/ja/product/10279

 
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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