アウトドア/アウトドアでフェスを楽しむ

世界一クリーンなフェス、フジロックを楽しもう(2ページ目)

日本での野外音楽フェスの先駆け的存在として知られるFUJI ROCK FESTIVALは、エコや社会問題などに積極的に取り組む姿勢が高い評価を受け、世界的にもよく知られています。FUJI ROCK FESTIVALをより楽しむ取り組みの一部をご紹介します。

渡部 郁子

執筆者:渡部 郁子

アウトドアガイド

NEW POWER GEAR

バイオディーゼル燃料や太陽光などの環境負荷の少ないクリーンエネルギーを導入し、会場内の一部のステージの電力として活用することで二酸化炭素の排出削減に取り組んでいます。また、自転車を漕ぐとフジロックのテーマソングである忌野清志郎さんの「田舎へ行こう」が流れるという、自転車発電を楽しく体験できるキャンペーンなど、クリーンエネルギーに関心を持つことができる取り組みも行われています。

フジロックの森プロジェクト

気持ちよい森林浴ができるボードウォーク

気持ちよい森林浴ができるボードウォーク

会場となる苗場の森には「苗場インディペンデント・ボードウォーク」と名づけられた木道の整備が進められています。この木道、イベント中は会場内の導線として使用されますが、イベント期間外は一般の人々に開放され、車椅子でも森林浴を楽しめる散策路として、苗場の森の付加価値を高めています。毎年少しずつボードウォークの距離が増えて、会場内の快適さが増すのもうれしいポイント。また、会場周辺の間伐材を活用した紙を作って、森の再生と活用をめざす活動も進められています。

NGOヴィレッジ

エネルギー、国際協力、被災地支援などをテーマに活動している団体の活動内容を発信する場所が会場内に設けられています。また一番大きなグリーンステージの幕間にNGOの団体を紹介する時間を設けて、広報活動を支援しています。

   ☆☆☆

ボードウォークキャンプの様子

ボードウォークキャンプの様子

フジロックで行われている取り組みはすべて、楽しくてつい参加したくなるものばかり。たとえば、ボードウォークを作るボランティアキャンプに参加すると、会場の設営を手伝うことができます。ごみステーションのボランティアスタッフは、しっかりシフトをこなせば他の時間は自由にライブを見ることができます。会場内でペットボトルなどのさらなる分別を行うエコアクション・キャンペーンに参加すると、タワーレコードとのコラボレーションデザインタオルがもらえるなど、世界一クリーンなフェスにするために、参加者を巻き込む様々な工夫を凝らした取り組みばかり。音楽を楽しむ以外にも、こういった取り組みに参加することで、思い出深いフェス体験を記憶に刻みましょう。

FUJI ROCK FESTIVAL ‘17
2017年7月28日~30日(毎年7月最終の金~日に開催)
新潟県・苗場スキー場にて開催
FUJI ROCK FESTIVAL公式サイト

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