取り付けが簡単なソーラーライト
ソーラーライトとはソーラーパネルとバッテリーを持った照明器具です。日中、太陽の光が直接ソーラーパネルに当たると、太陽エネルギーが電気エネルギーに変換され、内臓のバッテリーに充電されます。充電された電気は夜になると、自動的にランプに通電し、点灯する仕組みになっています。したがって電気工事がいらず、取り付けも一般の照明器具に比べ簡単なものがほとんどです。
ソーラーライトは光源の輝度を演出する小型のものから、公共的空間に使用されある程度の明るさが得られる大型のもの(ソーラー照明灯と言われる)まで、さまざまな種類があります。
明るさをだそうとするとソーラーパネル自体を大きくする必要がありますが、少ない電力でも明るさのとれるLEDランプが普及しているおかげで、パネルがあまり目立たないLEDソーラーライト(以下、ソーラーライト)への期待が高まっています。
小型のソーラーライトは住宅や店舗にも幅広い用途があります。実際、外玄関や玄関に向かうアプローチ、花壇脇、ベランダなどの照明に使われていて、足回りの見栄えが良いです。
写真1.花壇に使用されているソーラーライト
一般に家庭照明向けのソーラーライトは照度を得ることよりも、ランプの輝度を見せることが勧められます。
もちろん路面を照らすなど、ある程度の明るさがほしい場合に適したソーラーライトもあり、これらは防犯灯としても役立ちます。
ソーラーライトの使用上の注意事項
まず夜間の点灯時間ですが、日中ソーラーパネルに太陽光が当たった量によって異なります。そのため、ソーラーパネルは日当たりのよいところに設置することが必要です。夏に比べ冬季は日照量が少なく、ソーラーライトの点灯時間も短くなります。例えば南面に設置してあるものでも、冬季はあまり充電されず、器具によっては点灯時間が1時間程度になる場合もあります。
標準的なソーラーライトの点灯時間はカタログ値でいえば、フル充電で最大で7時間前後が多いです。しかしそれは保証値ではないので、実際は少なめに見ておいたほうが無難でしょう。
また、天気が曇りや雨で十分な電気量を蓄えることのできない日は、点灯時間が短く、最悪の場合は明かりがつかないことも考えられます。
器具は外で使われることが多いため、大抵防水型になっています。しかし、水たまりに置かれると故障の原因になる器具もあるので注意しなければなりません。
次のページでは「カラフルなLEDソーラーライト」についてご紹介します。