商品開発の過程では、ネットアンケートやグループインタビューなど生のユーザーの声を聞く活動で、多様なニーズを把握。スマートな商品化を目指して具現化しています。
新築マンションが長きにわたり支持されてきたのは、商品開発によってもたらされる、より洗練された暮らしの提供だと思います。「MEUP(ミアップ)」の取り組みを紹介します。
キッチン、洗面室、浴室にスマートを
「暮らしを高める機能美」がコンセプト
東急不動産がブランズに採用する「MEUP(ミアップ)」のコンセプトは、「暮らしを高める機能美」。機能性と美しさを追求しています。キッチンでは、「なるべく生活感を出さずに暮らしたい」といった声に応えるため動線や収納の見直しをしています。
まず、気づくのがキッチンのカウンターに立ち上がりのないフラットカウンターを採用している点。すっきりしてシャープで洗練された印象を受けます。
シンク下のキャビネットは、調理器具の収納が可能に。使用頻度の高い包丁やお玉などを引出しの手前側に設けています。
コンロ下のキャビネットは、マグネット式の間仕切りポールを設置。サイズに合わせてスッキリ収納できます。また鍋蓋や油などを整理する可動式の間仕切りバーも装備しています。
レンジフード横のスペースは、調理中の使用頻度が高いものを置けるスペースに。開放感を考えサイズも考慮されています。
選べる洗面カウンター センターボウルと偏芯ボウル
選べるバスカウンター スリムとワイド
ブランズ溝の口レジデンスの洗面化粧室のポイントは、洗面カウンターを2種類から選択できる点です。中央にボウルのあるセンターボウルは空間にもゆとりがあります。一方、偏芯ボウルは、洗面ボウルを片側に寄せてあり2人同時に並んでも使いやすくなっています。洗面化粧台の使い方については、「資生堂 市場情報室」に情報提供を依頼。5ブランド(アユーラ、アベンヌ、イプサ、資生堂 メン、資生堂 プロフェッショナル)の協力を得て、モデルルームでは使い方の提案も行っています。例えば、センターボウルでは左側を共有エリアとし、中央を女性エリア、右を男性エリアとしています。使用頻度の高いものを下に、低いものを上に置くなどの提案は暮らし方の参考にもなりそうです。
浴室のバスカウンターは、スリムカウンターとワイドカウンターの2種類から選べます。フック付の収納棚や壁から外せるワイヤーバスケットなども設置。ミネラルウォーターなどもバスサイドに置けます。
こうした提案は他のディベロッパー各社も積極的に取り組んでいます。ライフスタイルが多様化する中、商品企画の新開発はますます活発になるのではないでしょうか。東急不動産では、更なる商品開発をリリースする予定です。違いを生み出す新提案に注目したいと思います。