シンガポール/シンガポールのグルメ・レストラン・屋台

シンガポールNo.1の美味しさ! インド風ロジャック

ローカルフード、インド風ロジャックの人気店、habib's indian rojak。シンガポールで一番美味しいと、タクシーを飛ばしてやって来る人もいる有名店です。「インド風」と名がついているものの、実際はインドでは食べられていない、シンガポールならではの軽食です。フルーツサラダのようなマレー風のものと違い、エビや野菜等の揚げ物が中心で、味わいも全く違います。シンガポールらしさあふれる味を、ぜひ楽しんでみてください!

仲山 今日子

執筆者:仲山 今日子

シンガポールガイド

シンガポールで一番美味しいと噂のインド風ロジャック

解説

行列がない? 実は皆さん、オーダー後テーブルで待っています

シンガポールのローカルフード、ロジャック。別記事で、野菜を中心にしたマレー風ロジャックがシンガポールで一番美味しいお店をご紹介しましたが、今回は、揚げ物を中心としたインド風ロジャックでシンガポールNo.1と言われているお店をご紹介します。
解説

好みの具材を自分で選びます

お店の名前は、Habib’s Indian Rojak。シンガポールの高級ホテル、シャングリラホテルで行われた「ヘリテージフードフェア」にも招待された、名ホーカー。場所はシンガポール郊外のウエストエリアですが、「タクシーに乗ってでも行くべし!」と、地元で評判のお店です。
揚げ物が中心のインド風ロジャックは、あちこちで見かけはするのですが、実は最近、出来あいの具材をただ切って混ぜるだけ、というお店も増えていて、伝統的な作り方で自家製の具材を揃えるお店はごくごく少なくなって来ているのだとか。
もちろん、このお店は、毎朝手作りされた、出来立ての新鮮な具材が並びます。
解説

忙しく働くハビブさん

店の名前には、実は深い思いがこもっていました。27年前にこの店を始めたのはハビブさんの父、ガニさん。店に、当時1歳だった、愛息子の名前をつけたのです。名前に導かれるように父の後を継ぎ、ロジャック作りの道を選んだハビブさんは、お昼12時の開店に間に合わせるために、毎朝3時に起きて具材を作り始めるのだとか。
店先には、そうして手間ひまかけて出来上がった具材が、ずらりと並んでいます。来た人は自分で好みのものを選んでお皿に入れ、レジでお金を支払い、近くの席で待ちます。
見た目は人が並んでいないように見えますが、皆さん実は、近くのストールでオーダーした飲み物などを飲みながら、席でのんびり待っているのです。
解説

こんな感じで選んでみました

ガイドも、一番人気のクリスピープラウン(2シンガポールドル)と、ポテト(70セント)、ココナッツフリッター(70セント)を選びました。他にも、丸ごと一ぱいのイカや、揚げ豆腐、グリルした魚等、美味しそうなものが色々あったのですが、ものすごいボリュームで食べ切れなくなってしまうので諦めました。
周りを見ると、10人ほどでこのロジャックの大皿を囲んで、お茶を飲んではロジャックをつつき、話に花を咲かせている地元の奥様達がいらっしゃいました。軽食として楽しまれているロジャック、日本で言うなら、ちょうど、お茶請けの漬け物、のような雰囲気かもしれません。色々な味を試したい方は、ぜひ大勢でいらしてくださいね。
さて、ハビブさん、ものすごい勢いで具材をもう一度油通しして、まな板の上で、きゅうり、紫タマネギ、緑色の唐辛子などの野菜と共に刻んでいきます。皿に盛り付け、特製のチリソースを添えれば、ハイ出来上がり。素早く無駄のない動きにも関わらず、日曜の昼下がり、オーダーしてから20分ほど待ちました。

念願のシンガポール1美味しい! インド風ロジャック

解説

彩り鮮やかなロジャック

解説

香ばしく揚がったエビ

さて、念願のロジャックの登場です!
一山、と言いたいくらいのボリューム、野菜も入り、彩り豊かです。大きなエビも刻まれて食べやすいサイズになっています。
一口チリソースを食べてみると、通常のチリソースよりも、かなりしっかりと甘さがあります。しかしその甘みの奥から、唐辛子の辛みが立ち上がって来ます。ソースのコクはピーナッツ、甘みはパイナップル、酸味はタマリンドパウダーからのものだそう。
それでは具材。何もつけずにエビを一口食べてみると、殻がカリッと揚がって香ばしく、身の部分は瑞々しさを残した抜群の火入れ。ポテトは、黄色っぽく、旨味があり、ねっとりとした食感の中味と、表面のカリカリ感の対比が楽しい一品。ココナッツフリッターは、シャキシャキしたココナッツの歯応えと香りが南国らしく、このままでも十分に美味しくいただけます。新鮮な作り立ての具材で、刻んだ野菜がたっぷり入っているので、それほど重さもありません。緑の唐辛子はかなり辛いので、苦手な方は外してもらった方が良いかもしれません。
チリソースを付けてみると、最初はちょっと甘いかも、と感じましたが、深みのある辛さと、表面がクリスピーで中がしっとりした具材の対比に、だんだん手が止まらなくなって、気づいたら完食してしまいました。

このインド風ロジャック、インドでは食べられないそう。シンガポールならではの珍しいローカルフードを試してみたいという方に、お勧めです。

<DATA>
■Habib’s Indian Rojak
営業時間:12:00~22:30(隔週月曜休)
住所:Blk 503, West Coast Drive Stall 68 Ayer Rajah Food Centre Singapore 120503 ,
TEL:+65 9335 8528
アクセス:シティエリアからタクシーで25分ほど


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます