国内市場の限界と海外市場とのギャップ

PS3の図

PS3の頃から、そのギャップは相当に大きく広がっていました

なんで据え置きハードのタイトル数が減ってしまったかというと、簡単に言えば儲からないからです。ハードが進化していくにつれて、開発費が高騰するも、市場の拡大はそのスピードに追いついていないのです。随分昔からゲーム業界では言われていたことですが、PS3あたりでとうとう限界が見えてきたわけです。

各メーカー、確実に数字の見えるタイトルに絞り込んで開発を整理します。また、中小のメーカーは、そもそもPS3やWiiよりも、PSPやDSでソフトを発売するようになっていきます。すると、どうしても据え置きハードのタイトル数は減らざるを得ません。タイトルの質自体も、例えば、PS3のポテンシャルを使い切って、ボリュームも入れられるだけ入れて、というようなゲームはあまり登場していなかったのではないでしょうか。

一方、海外は逆でした。北米を中心とした巨大な市場を背景に、どんどん開発を大規模化させて、大掛かりなゲームを作っていきます。どこまでも歩いていけそうな大規模なマップ、実写と見まごうようなリアルなグラフィック。

PS3では絞り込んでうまくやっていた

コールオブデューティーの図

海外では大人気のファーストパーソンシューティング(FPS)も、日本では主流のジャンルではありません

「海外のゲームがすごいのは分かるけど、なんとなく日本のゲームじゃないとやる気しない」というようなことを言う人、周りにいませんか? あるいはあなたがそうではないですか? 実は、ガイドがゲーム好きの人に話を聞くと、時々そういう答えが返ってきます。

この感覚は、極めて如実に、日本のゲーム業界の状況を表していると思います。海外のゲームは市場規模を背景にどんどん巨大化しているんですが、海外で大人気のゲームが日本ではそれほどでもない、というのはよくあることです。

逆に、日本のメーカーは日本人好みのゲームが作れます。しかしそれは、海外の嗜好とあわず、かつ、国内市場でしか販売本数を計算できないため海外のゲームに比べて小規模であり、海外市場で苦戦する状況があります。

PS3の時点で、多くのソフトメーカーは、国内市場にあった開発規模、国内市場向けの味付けで、開発タイトルを絞り込んで、うまいことやっていたわけです。もちろん、海外市場獲得に取り組んだタイトルもありましたし、いくつかはそれなりにうまくいったかもしれません。しかし概ね、日本のメーカーのソフトは日本で売れるので、その規模にあったビジネスを選択していく、という方向に収束していったように思います。

PS3の時はそれで良かったのかもしれません。さあ、問題はPS4です。