山の神様の御神水~秋元神社(あきもとじんじゃ)
山の中に突如現れる長い階段。鳥居右手の手水場も御神水。
とある雑誌で見かけた、山奥にある神社の長い階段。写真からあふれ出る独特の雰囲気、それが『秋元神社』という御神水で有名な神社でした。秋元神社は、高千穂町の中心部から車で30分ほどの、向山(むこうやま)地区にあります。途中の山道から眺める急峻な林の間に、畑や田んぼ、茶畑が段々につくられ、人の営みが丁寧に紡がれてきたことを感じます。
本殿に向かって右に御神木の大銀杏、左に御神水。
秋元神社は、建磐龍命(たていわたつのみこと)が諸塚大白山中腹に創建し、1683年に現在の地に創立したと伝えられ、地元の氏神さまとして広く支持されています。鳥居から本殿につづく階段を上ると、左を杉林、右を渓流と大きな岩にはさまれ、まさに陰陽のエネルギーがぶつかりあうような場所、そこに本殿があります。本殿の中には、年代ものと思われる御神体や絵が並びます。
山からの贈り物、知る人ぞ知る御神水
手水場と本殿左にある水場が御神水で、ペットボトルなどを持参して、持ち帰ることができます。
今にも鹿など野生動物に出会いそうな雰囲気の秋元神社は、自然への畏怖の念を感じずにはいられない、現代では大変稀有な場所です。山の神様から生きる力をいただく秋元神社。ご縁を感じた方は、足を運んでみてはいかがでしょうか。
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秋元神社
住所:高千穂町大字向山字小藪6781 ※高千穂町中心部より車で約30分
駐車場:あり