シンガポールの庶民の街で、地元で人気の土鍋ご飯を
すっきりとした清潔な店内
サイドディッシュの数々
美味しいローカルフードの店が揃うエリアとしても名高い、シンガポールの繁華街ゲイランにあるクレイポットライス(土鍋で炊いた炊き込みご飯)の名店。創業は1979年、シンガポールの人たちのお腹を35年以上に渡って満足させて来た人気店です。深夜まで営業していて、サイドメニューも美味しいです。ローカルな雰囲気が味わえつつ、清潔なので、ホーカーの喧噪にはちょっとなじめないという方も、気軽にローカルフードが楽しめます。
オープンエアのお店と、クーラーのある室内の席があり、好きな方を選べます。お店のご主人は親切で、英語も比較的流暢なので、心地よく過ごせます。(注文はiPadのようなもので取ります。明朗会計なのも安心。)
早めの時間は空いています
クレイポットライス(1人前8シンガポールドル)は、結構ボリュームがあるので、サイドメニューを色々と試したい方は、人数より少なめの量でオーダーした方が良いかもしれません。ちなみに、二人前ですと、日本だと家族で食べる鍋サイズ、洗面器くらいの大きさのものが出て来ます。
調理に25分ほどかかりますので、待ちたくない! と言う方は、あらかじめ電話で何人前かと到着時間を伝えて予約しておくと便利です。もし、到着してからオーダーした場合は、様々なサイドディッシュをつまみつつ待ちましょう。どれもかなり大盛りで出て来ますので、頼み過ぎには要注意です。
ボリュームたっぷりの豆腐と海老
サイドディッシュの中でも特にお勧めなのは、自家製の豆腐と海老の炒め物、Home-made Tofu with Prawn。柔らかく滑らかな豆腐が、香ばしい衣に包まれていて、プリプリの海老と共に出て来ます。卵の白身の混ざったこの白湯スープのようなあっさりした餡が、とっても美味しいです。
右がロンガンのジュースです
飲み物は、ビールや菊花茶、ライムジュース、ロンガンのジュース等があります。特にロンガンのジュースは黒砂糖のような、自然な甘みで飲みやすいですよ。中にはロンガンの果肉が丸々入っているので、デザート感覚で頂けます。
地元で大人気のクレイポットライスのお味は?
熱々のクレイポットライス
鮮やかな手さばきで混ぜてくれます
そしていよいよ、クレイポットライスの登場です。ご主人が仕上げに中国醤油をじゅっと回しかけて、全体をまんべんなく、豪快に混ぜてくれ、辺り一面に醤油の香ばしい香りが漂います。このクレイポットライスは、お店によって、スモークの香りが強い所と、漢方のような香りが強い所がありますが、こちらはどちらかと言うと漢方系の香りが強いクレイポットライスです。
深いコクがお米にしみ込んでいます
一口食べてみると、思いのほか優しい味わい。色は濃いめで、深いコクがありますが、塩気はあまり強くありません。具材のお肉や中国ソーセージと一緒にいただくと、ちょうどいいあんばいです。鶏肉はとても柔らかく、生姜と醤油の香りがしっかりあって、良くマリネされているのが分かります。普通の中国ソーセージだけでなく、アヒルのレバーを使ったソーセージも使っているので、この深いコクが出るのだとか。
カリカリの香ばしいおこげ
そして、クレイポットライスの一番美味しい所は、やっぱりおこげ! このお店では、おこげの部分を出すのに、途中まではガスで調理、途中からは炭で仕上げて、おこげのカリカリ感を最大限に引き出すようにしているそう。
ちなみに、ゲイランは日本の歌舞伎町のようなイメージの場所ですので、治安のいいシンガポールではありますが、夜遅くに女性が一人でぶらぶらするのは、避けた方が良さそう。お店も、夕方から混雑しますので、ゆっくり食べたい方は日中の訪問がおすすめです。
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■Geylang Claypot Rice(ゲイランクレイポットライス)
営業時間:ランチ11:30~14:30、ディナー17:00~24:00 月曜休
住所:NO.639, Lorong 33, Geylang Singapore 389570
電話: +65 6744 4574
URL: http://geylangclaypot.com/