切手収集/切手収集入門

切手収集家の夏の祭典、全日本切手展に行ってみよう!(3ページ目)

この夏最大の切手イベント<全日本切手展2014>が東京・錦糸町で開催されます。ここでは切手イベントを100%楽しむために、参観のポイントや目玉をお伝えします。また、錦糸町から地下鉄で1駅で行ける郵政博物館の特別展「文明開化の街道展」についても併せて紹介したいと思います。

板橋 祐己

執筆者:板橋 祐己

切手収集ガイド

今年の企画展示はカリブ海です

<全日本切手展2014>では、今年がジャマイカ及びトリニダード・トバゴとの国交を樹立して50年に当たることから、“日・カリブ交流年”(外務省認定)の行事として、“カリブ切手展”を併催します。
カリブ海といえば、世界で1枚しかないことで有名な「イギリス領ギアナの赤い1セント切手」が2014年6月にニューヨークのセールに登場し、9億円を超える高額のハンマープライスを叩いて話題となりました。今回のカリブ海切手展ではその切手と同じ時期に発行された4セント切手が登場します。こちらも現存数点の稀少品です。
マゼンダ1セント

イギリス領ギアナの赤い1セント切手を描いた切手(1967)(参考価格50円)

また、カリブ海の切手第1号として有名な「レディ・マックレオッド」という船切手も展示されます。こちらも切手を集め始めて25年の私自身も初めて実物を見る非常に貴重な切手。ぜひこの機会に実物をご覧いただければと思います。
マックレオッド

レディ・マックレオッドを描いたトリニダード・トバゴ切手(1972年)(参考価格200円)。

カリブ切手展と郵便フリマのコラボ!

カリブ切手展の展示場では、なんと!8月2日・3日にかけて、郵便のフリーマーケット(郵便フリマ)が開催されます。切手を使った封筒や、消しゴムハンコやオシャレな便箋・葉書などのレターセットなど、「カワイイ」をコンセプトにしたものです。今回の出店ブースは、すべてカリブ風のアレンジなので、カリブの海賊さながらの「宝探し?!」ができるかもしません。
ボリさん

手紙屋青雀堂さん!(郵便フリマ2012にて)

私のイチオシは、手紙堂青雀堂さんのブースで押印できる36ミリの風景印サイズの記念消しゴムはんこ(二日間限定)です。これは会場から手紙を送るときに、おしゃれなワンポイントになるので、かなりオススメです。ぜひブースまでお立ち寄りください!!

切手ショップが18店舗も集結!

切手展の最大の楽しみは、やはり切手の即売会です。都内の切手ショップはもちろんのこと、名古屋・大阪・九州の切手ショップも集結します。一箇所に様々なショップが集結するので、効率よく買い物ができますし、一部のお店では会場限定のバーゲン商品も用意しているようです!
切手ショップ

全日本切手展2014の出店リスト。全国の有力切手ショップが集結!

郵政博物館の「文明開化の街道展」

全日本切手展の入場券で入ることができるので、郵政博物館にも足を伸ばしてみましょう!通常の常設展に加えて、7月19日から8月31日にかけて「文明開化の街道展」を開催しています。
むかし歴史の時間に習った「五街道」を覚えていますか?東京の日本橋を起点とする東海道・中山道・日光道中・奥州道中・甲州道中を指していて、江戸時代に日本の交通の大動脈として発展しました。郵便創業期には、各街道沿いに郵便ルートが発展していった経緯もありますので、日本切手が好きな方、歴史好きな方はぜひ足を伸ばしてみてください!
電信柱

明治維新の頃、東海道・保土ヶ谷。電信柱代わりに松の木が使用されている。切手となった三代目安藤廣重の作品。

以上で、この夏最大の切手イベントの紹介を終えたいと思います。次回は夏休み真っ盛りということで、お子さまの自由研究ネタにも使える切手スポットをお送りしたいと思います。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます