コック帽にエプロンつけて料理まで!『わにわにのごちそう』

大きな口に鋭い歯、見た目はかなり怖いけれど、愛嬌があってどこか憎めないワニはだあれ? こんななぞなぞを出しても、子どもたちなら答えがすぐにわかります。なぜなら、そんなワニは「わにわに」しかいませんもの。『わにわにのおふろ』に登場して以来、小さな読者から絶大な人気を誇っているわにわにが、今度はお料理に挑戦します。コック帽をかぶりエプロンまでつけて、どんなごちそうができるのかしら……。

わにわにくん、お野菜も一緒に食べないと……

『わにわにのごちそう』の表紙画像

おいしそうな鶏肉み~つけた! 夕飯メニューは決まりだね

わにわにはワニですが、アマゾン川やナイル川に住むワニとは違うので、お腹がすいた時は冷蔵庫に食べ物を探しに行きます。今日もお腹がペコペコになったわにわには、「ずり づづづ ずり づづづ」と台所に入っていきました。

冷蔵庫を開けてみると、中にはおいしそうなものがたくさん入っています。プリン・卵・牛乳にイチゴジャム……そして、あっ、ありましたとも、おいしそうな鶏肉が! わにわには早速エプロンをつけてお料理を始めます。フライパンさばきも軽やかに、肉をじゅうじゅう焼きあげました。そのお肉のおいしそうなこと! わにわにはお料理も上手なのね?

鶏肉料理のイメージ画像

鶏肉料理によだれをたらす、わにわにの気持ちもわかります?!

ナイフとフォークを手に持って「いただきます」と言ったまでは良かったのですが、ここで目覚めたか野生の本能?! わにわには突然ナイフ・フォークを放り出し「がふっ がふっ がふっ」と手づかみで、豪快に鶏肉をたいらげます。忘れ去られたレタスやプチトマトが散乱し、なんだかお野菜がかわいそうです。ワニだって野菜もちゃんと食べなくちゃね。

だけど、わにわには歯みがきだけは忘れません。爪で牙をきれいに掃除するのです。でも「しーしー ちーちー」と音をたてるなんてちょっぴりおじさんみたいですね? 歯みがきを済ませたわにわには「ずり づづづ ずり づづづ」と台所から出ていきました。

茶目っ気たっぷりに、わにわにの食事を描いたこの絵本は、ストーリーだけが面白いのではありません。注意深く絵を見ていくと愉快な情報に気づくことがあります。例えば、お料理に使う「わにしょうゆ」は丸大豆醤油だったとか、「WANI MILK」を注いだマグカップにはわにわにの絵が描かれてるとか、他にもよ~く探せば楽しい発見が色々ありますよ。

愛すべき主人公が活躍するシンプルで楽しいストーリーとリズミカルな言葉、そしてじっくり絵を見る楽しさが魅力のわにわにの絵本は、3歳くらいからの小さなお子さんにピッタリの作品です。


【書籍DATA】
小風さち:文 山口マオ:絵
価格:864円
出版社:福音館書店
推奨年齢:3歳くらいから
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