ボーナスは意識的に「隠す」
毎月の給与からの引き落としは簡単に自動化することができます。しかしボーナスから自動的にお金を貯めるには自分でアクションを起こす必要があります。(ボーナス一括払いの買い物や、住宅ローンのボーナス返済などは自動的に引かれます)そこで、手に入ったボーナスの一部を手動で別のところに隠します。理想的には手取額の半分を隠しておきたいところです。結婚式のお祝い金や家電の買い換えなど、向こう半年の臨時出費をクレジットカードやキャッシングでやりくりするのではなく自分のお金でやりくりすることができますし、将来に向けて貯めるスタートにもなります。
方法は簡単で、いつも使っている給与振込口座(ボーナスもたいてい同じ口座に入金される)から半額を引き出します。
すぐさま別の銀行口座や証券口座にそのお金を入金すれば「隠す」の第1段階は完了。給与振込口座から見えなくなったことで、お金が残る可能性は飛躍的に高まりました。
別の銀行口座については、金利の高いネットバンクなどを口座開設するのもいいでしょう。ネットバンクは店舗網がない代わりにコンビニATMでの利用料金が無料であったり、振込手数料の優遇があったり、都銀等よりメリットがあることが多いのです(だからといっておろしちゃダメですが)。「貯める口座」があるとお金を増やす流れが作れますのでぜひ開設してみてください。
もうひとつオススメなのは証券口座。ネット証券の口座にお金を移すと、下ろすのが面倒になってきます。特に株や投資信託を買うと、現金化して銀行口座に戻すために1週間近くかかるので、おろすことをガマンするきっかけになります。うまく運用できれば0.02%のような超低金利ではなく、数%以上のペースでお金が増えていきます。興味がある人はこちらもチャレンジしてみてください。
「ボーナスを半額隠す」をやると目的もないのにダラダラボーナスを使ってしまうミスを防ぐことができます。給与振込口座に数十万円があると誰でも気が緩むもの。数千円ずつ崩していてもあっという間になくなってしまいます。
自分の目をあざむくことが、自分のお金を増やすきっかけになるなら、こんなに痛快なことはありません。ぜひ「半分隠し」をチャレンジしてみてください。