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大泉洋に学べ!? 映画俳優のバラエティ番宣事情(2ページ目)

バラエティには不似合いな大物俳優が出演して、最後に映画の宣伝。というのが最近よく目にする番宣の典型的パターンです。でもこれだけ多いと、見る側も飽きが来てしまいます。

広川 峯啓

執筆者:広川 峯啓

お笑い・バラエティ番組ガイド


番宣のための最低限の心掛け

映画番宣でバラエティに出演する俳優、監督は多いですが、誰もが番組上プラスになっているとは限りません。大部分の人は映画の宣伝を頑張ろう、沢山のお客さんに足を運んでもらおうという思いで出演しているんでしょうが、番組レギュラーとのやり取りがギクシャクしてしまう場合も決して少なくはありません。

その場合、番宣にとってもあまりいい影響が出ないのではないかと、ついつい心配してしまいます。あくまでも推測ですが、特に主演女優が番宣出演する時には、所属事務所の方から番組スタッフに宛ててNG項目を書いたリストが渡されてるような気がするんです。

芸人のようにとは言いませんが、バラエティを盛り上げるには、ある程度ノリの良さを発揮してもらいたいもの。最低限、DVDでもいいから出る番組は事前チェックをして、内容と雰囲気くらいはつかんでいてほしいものです。

人呼んで番宣王!!

その点、番宣王(ガイドが命名)こと大泉洋は、連日楽しそうにトークを繰り広げていました。本業が俳優とはいえ、今も北海道ローカルでバラエティのレギュラーを持っている強みが存分に発揮されてました。さらに、番組を盛り上げながら出演作品をアピールすることで、番組にも映画スタッフにも喜ばれるという理想的な関係を築いているようです。

彼は一種の天才ですから、そのまま真似すれば大怪我するかもしれません。学ぶとすれば、自分から発信していくという姿勢でしょうか。MCに訊かれたことだけ応えるのではなく、さらに膨らませてトークを盛り上げるという基本だけ抑えてもらえれば、バラエティ自体楽しいものになる筈。

一時期は大物俳優がバラエティに出演するだけで、番組が華やかになり、他の出演者のテンションも上がったものでしたが、これだけ頻繁に目にするようになると有り難味も薄れた気がします。今後も映画番宣で俳優がバラエティに出るパターンは続くでしょうが、例えゲストであっても出演者の一員として番組を盛り上げる気持ちを持って欲しい。「ジャマだけはせんといて!」というのが、視聴者としての切なる思いです。
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