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大泉洋に学べ!? 映画俳優のバラエティ番宣事情

バラエティには不似合いな大物俳優が出演して、最後に映画の宣伝。というのが最近よく目にする番宣の典型的パターンです。でもこれだけ多いと、見る側も飽きが来てしまいます。

広川 峯啓

執筆者:広川 峯啓

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番宣出演が多すぎる

昨今激増している番宣。そのなかでも特に存在感を発揮している俳優と言えば……。

昨今激増している番宣。そのなかでも特に存在感を発揮している俳優と言えば……。

ここ数年、バラエティ番組で映画の番宣が行われるケースが激増しています。ふだんドラマや映画でしか見られない俳優、女優がお笑い芸人と絡む場面は、珍しい光景と言う事もあり、結構楽しく見させてもらってますが、それにしたって多すぎます(笑)。

前回紹介した「青天の霹靂」からは、主演の大泉洋と監督の劇団ひとりが、コンビだったり単体だったりでバラエティに出ずっぱりでした。最近では「超高速!参勤交代」の佐々木蔵之介が、全国ネットのバラエティはもちろん、地方局の番組にも出演。その甲斐あってか、映画は予想を上回る大ヒットを記録中とか。

その一方で、公開直前に番宣出演を繰り返しながらも、それほど成績に貢献しなかったように思える人もいました。いったい、その違いはどこにあるんでしょうか?

バラエティ番宣の元祖は伊丹十三!?

映画のテレビ番宣自体は、トーク番組を中心にかなり昔から行われていました。バラエティに関しては、伊丹十三監督が映画公開のたびに「タモリ倶楽部」へ出演していたのを記憶してます。普通のインタビューではなく、毎回趣向を凝らした構成でした。テレビの影響力を人一倍判っていた人だと思います。

その弟子筋に当たる三谷幸喜が、映画公開ごとに鬼のように番宣出演を行ってきたのも、そう考えると理解できます。ただし、俳優としても作り手としてもテレビに深くかかわってきた伊丹氏とは違い、三谷氏はどれだけ出演していても、常に番組から浮き気味に映ってましたが(笑)。

最初の頃こそ、その違和感が却って面白かったのですが、前作「清洲会議」の際には豊臣秀吉を演じた大泉洋を前面に出し、自らは一歩退くスタンスを取っていたようにみえました。おそらく、彼の番宣能力を高く買っていたのでしょう。俳優としての演技力もさることながら、バラエティ出演での番宣能力の高さは、現在右に出るものなしです。
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