ところで僕はアウトドア料理で大切なのは3つの「S」だと常々言っております。いったいそれはなんなのか?そしてそれを知ることで野外料理がどんな風に変わるのか?実際のメニューを例にご紹介していきます。
野外料理を成功させる3つの「S」とは?
オートキャンプの花形アクティビティと言えば「野外料理」。これには論をまたない人が多いはず。しかし不慣れなうちはいったいどんな料理をつくったらキャンプが盛り上がるのかわからなかったり、いつもいつもバーベキューと焼そばになってしまう。はたまた、いろいろ考えすぎてクーラーボックスに入りきらないくらいの食材を買いすぎてしまって食べきれない、など悩みもつきません。そんなときに覚えておいてほしいのが野外料理を成功させるポイント、3つの「S」です。
3つの「S」とは「SPEED」「SIMPLE」「SURPRISE」
とにかく待たせないことが大事です。特に子どもたちにとっては野外料理の情緒などはあんまり関係ありません。それよりとっとと、お腹を満たしたい。だからこそすぐにできる時短レシピは必須です。
次に「SIMPLE」。
シンプルなレシピならうっかり食材の買い物忘れもなし。小さなお子さんでもお手伝い可能でキャンプ参加メンバーに一体感が生まれます。もちろんシンプルだから味つけも一発で決まるのです。
そして最後は「SURPRISE」。
せっかくのオートキャンプ。ぜひとも食事時に驚きと感動を用意しましょう。
小さなお子さんやアウトドアに不慣れな女性をフィールドに連れ出したときはとくにこうした配慮は大切にしたいものです。せっかく一緒に楽しもうと来てくれた家族や彼女のケアはそこそこに、自分は時間のかかる不慣れな料理に首っ引きになっていたのでは、まわりはちょっとシラケ気味。
さんざん時間をかけたあげくに「あれ?なんか味がいまひとつ…」「こんな味の料理だったっけ?」なんてことになったら目も当てられません。
そこで、今回はそんなときの手助けになるような、市販の便利食材を利用したアイデアレシピを紹介します。はじめての人でも簡単に3つの「S」を達成できますよ!
1 インスタント食品を感動的にいただく
保存性が高く、コンパクトに収納できるインスタントラーメンやインスタントみそ汁などはアウトドアシーンでこそ実力を発揮します。しかし、そのまま食べたのではせっかくの野外イベントがいまひとつもり盛り上がりませんよね。そこで、「ひとひねり」することでスピードとともにサプライズを加えます。
みそ汁でつくるクラムチャウダー
さらに炒めたベーコンやマッシュルーム缶、黒胡椒やパセリがあれば完璧です。味噌と牛乳は想像以上に相性ばっちり。あっという間に和風サブおかずが洋風メインおかずになること間違いなし。
即席麺でつくるカルボナーラ。牛乳で煮出すのがポイント
インスタントラーメンは麺そのものにかなり塩分があるため、付属のスープを使わずとも塩気が足ります。炒めたベーコンは現地でつくってもいいし、自宅でカリカリにしたものを保存容器に入れて持参すれば,先のクラムチャウダーのほかいろんな料理の味だしに使えて便利ですよ。
あまった卵白はそのまま栄養ドリンクとしてぐいっと!(笑)。無理なら白いオムレツにしましょう
2 缶詰に「ちょいたし」すればあっという間に楽しさ倍増
インスタント食品と並んで便利な缶詰。昨年あたりからのブームはまだまだとどまるところを知りません。僕は普段から車のラゲッジスペースにいくつかの缶詰を常備して、必要に応じて缶詰クッキングを楽しんでいます。焼き鳥缶、タイカレー缶、コンビーフ缶、ランチョンミート缶、オイルサーディン缶は利用範囲が広く重宝して特におすすめです。カレー缶をバーニャカウダのソースに
焼き鳥缶とトマトジュースでつくる本格カレー