PORARION星はかなりゆっくりな時間が流れている星
ガイド:T4Pの参加が2006年前後で、デビュー・フルアルバム『Miracle Travel』が今年ですから、かなりしたためてこられたのかなと。確か、ぽらこちゃんはPORARION星からやってきたんですよね。PORARION星人は地球人みたいに焦らない…そんな文化なのでしょうか?
Miracle Travel (amazon.co.jp)
01. Miracle Travel
02. SPACESUIT
03. In this universe
04. I am a Robot
05. fansynapse
06. SPECTRUM
07. Sweet Girl
08. Colourful Cafe
09. favorite
10. みずのふわり
*Miracle Travel* 1st ALBUM - ぽらぽら。(porapora) 試聴 (YouTube)
ぽらこ:
そうですね(笑)…PORARION星はかなりゆっくりな時間が流れている星なので、私はどうしても人より何テンポか遅いみたいですね。焦らないわけではないのですが、今回はアルバムを作りたい!と思ってから3~4年は経ってしまっていました。あと、曲が集まったからとりあえず形だけアルバムをリリースするというのは嫌だったので、自主制作のシングル盤以上に細かい部分にもこだわって納得のできるものじゃないとリリースしたくないなーっていうのもありました。特に1枚目の存在は大事だと思っていたので。
それから、半分言い訳になっちゃいますけど、楽曲制作も裏方の部分もほとんど一人でやっている為、なかなかあれもこれもできなかったんですね。要領もよくなくて。情報収集もかなり苦手で、まずプレスの仕方からバーコードや他の色々までやり方がわからなかったり、誰かに頼むとしてもどこに何をどうアプローチしたらよいのかとか、業界の仕組みもよくわかっていなかったり。それらを調べて把握するまでにもだいぶ時間がかかりました。自分ではできない部分で、写真を撮ってもらったり、マスタリングはどうしようか、そして今回は結局自分でデザインしましたが、ジャケットのデザインはどうしようか、などもいろいろ考えていたら時間がだいぶ経ってしまいました。
中でも今回一番悩んだのは写真とジャケットですね。特に写真は撮られ慣れてないし(笑)。こういう感じのにしたい!というのがあっても私自身プロの撮影知識があるわけじゃなく、光の加減とかわからないので、その案が個人ではとてもできないような大掛かりなセットを組んでやらないとできないものだったり、言葉では上手く伝えられなかったり、結局は撮る人が出来上がりを想定して撮らないとイメージ通りにはならないってことが改めてわかったので、今回は上がってきた写真を見てからデザインを考えることにしました。デザインしたのが私なので、デザインはそれなりですけど(笑)とはいえ、今回の写真、自分が初めに想定していたものとは違っていたものの、短い時間の中で色々試行錯誤していただきイイ感じに撮っていただけたのでありがたいなと思っています。
とにかく何かと他の人よりも遠回りしていたり、進み方がゆっくりだったりで、自分では必死にやっているつもりでもぽらぽら。はマイペースだねってよく言われます(笑)。本当はもっと早く進みたい気持ちでいっぱいなんですけど!! でも、やり方さえわかれば、自分ができることに関してはすぐに行動を起こすタイプなので、今後はもう少し短いスパンでリリースしていけたらいいなって思っています。
サエキさん「オモシロイコトやっていますね」
ガイド:アルバムの帯の推薦文は、サエキけんぞうさんですね。ちょうど、今月、サエキさん関連インタヴュー強化月間になっておりますので、これも何かの縁でしょう。サエキさんとは何かのイベントで共演されたとか?
ぽらこ:
はい。初めてお会いしたのが3年前くらい、定期的に参加させていただいているARTiSM主催のテクノポップイベント「電脳マニアックス」でですね。そこにサエキさんもご出演されていて、ベースを弾きながら歌っていた私を見たサエキさんが「オモシロイコトやっていますね」とお声をかけてくださったのをきっかけに、サエキさんのUSTREAM番組に呼んでいただいたり、サエキさん主催のライヴに出演させていただいたりと、大変お世話になっています。
実はサエキさんがぽらぽら。の曲はテクノポップだね!とおっしゃってくれたのをきっかけにぽらぽら。はエレクトロポップでもあり、テクノポップでもあります、と名乗るようにもなりました。それまではテクノポップのことをよくわかっていない自分がテクノポップと名乗るのが申し訳ない気がしていたので。