午前11時から営業、おかわり小せいろは350円
お昼時、長寿庵の入るビルの1階に看板とともに大きなメニュー表が出されています。事前に食べるものを決めたり、価格も確認できるので少し安心できますね。同店はビルの地下なので、ラウンド状の階段を降りていきます。落ち着いた照明とともに雰囲気のあるエントランス……数寄屋造りの内装も重厚感を感じます。店内へ入ると、正面に4人掛けのテーブル席がずらりと並び、奥や左手に半個室や座敷などがあります。この日は友人と2人、店員に誘導されたテーブル席に腰を落ち着けます。11時半に伺ったのですが、ほぼ満席状態。同店は11時から営業していることもあり、周辺のビジネスマンや常連客などは11時半前に来ているようですね。
友人は初めての訪問ということで、そば店の王道「天せいろ」(1550円)を。わたしは何度か訪ずれているので以前から気になっていた「お刺身定食」(1500円)を頼みます。そば店で“刺身を推す”……これまで行った老舗そば店ではあまり見かけたことがないですね。場所柄、宴会需要の高さから一早く刺身などの取り扱いを始めたという“そば屋居酒屋”のはしりでもある同店ならではでしょうか。こちらのメニューには、そばかうどんが付いています。今回は温かいそばをお願いしました。
運ばれてきた天せいろ、海老や野菜、海苔などの天ぷらと白いそば……正統派の面構えですね。一方のお刺身定食、その名の通り3種の刺身に白飯、漬物、そして温かいそば。小鉢も含めて、抜かりない丁寧な仕事ぶりを感じる内容ですね。
ちなみに同店は国内産のそばの使用したニ八そば。せいろは680円で“大”サイズはなく、代わりに「おかわり小せいろ」(350円)があります。量の調整などはこちらで。
ランチ限定メニューは、季節のご飯と選べるそば・うどん
別日に今度はランチ限定メニューを目指して1人、12時前に伺います。この日も盛況で、テーブルで他の客との相席をお願いされます。客の回転も速いそば店なのでこの相席について、客も店員も慣れた日常的な印象です。ゆったりと食事がしたい大事な会食時などは、個室や座敷を予約するのがいいかも知れませんね。お目当ては「季節のかわり御飯たぬきセット」(900円)です。こちらは文字通り、旬を取り入れたご飯に、たぬきそば、もしくはたぬきうどんのセットで、そば・うどんは温・冷を選ぶことができます。
この日の季節のかわりご飯は、竹の子。暑い日だったので冷やしたぬきと迷いますが、(味噌汁代わりではないですが)温かいたぬきそばを頼みました。老舗名店に相応しい上品な一品。ボリュームを考慮すると同店ではCPの高いメニューかと思います。
ちなみに同店には、名物の1つに数えられる「胡麻切せいろ」(880円)があります。季節や月毎に変わりそばを提供する店は結構ありますが、こちらは年中、胡麻切りせいろを頼むことができます。そばに練り込まれた黒ゴマが香ってきそうな艶やかなビジュアル。見た目の印象通り、食べるたびにゴマの風味を感じます。
天せいろや、かき揚せいろなどで、普通のそばの代わりに(せいろとの差額200円で)、この胡麻切りせいろをたのむことも可能です。機会があれば、ぜひ。
明治末期、成金たちが好・不況で右往左往!?していた時代に創業したそば店で、ランチはいかがでしょうか?
■茅場町 長寿庵
・住所:東京都中央区日本橋茅場町1-9-4
・TEL:03-3666-1971
・営業時間:平日11:00~15:00、17:00~21:30、土曜 11:00~20:00(通し営業)
・定休日:日曜・祝日
・地図:Yahoo! 地図情報