テクノポップ/アーティストインタヴュー

サナエちゃんの関東MUSIC(2ページ目)

関東MUSICという壮大な名前の女子ひとりユニットとして活動するサナエちゃんが登場! テクノポップ~シティポップを愛しつつも、吉葉早苗として演劇女優としても活躍する彼女に、演劇、デビュー作そして神話に至るまで語って頂きました。7月12日はぽらぽら。ちゃんとツーマンライヴ。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

「宝島」共演者エピソード

ガイド:
僕がまだ高校生だった頃、アイドルとして一世を風靡したピンク・レディーのミーちゃん(現在は未唯mie)も出演されていたんですね。

サナエ:
未唯mieさんのエピソードは、船に乗って海に船出するシーンでのことです。黒色すみれの”開運の女神”が高らかに歌い上げられる中、シルバーが手配した船に、ジムとファミリーのみんな(海坊主、あばずれ女、おっ母)が乗り込みます。劇中でとても豪華なシーンです。ジムはシルバーがくれた普通ではありえない状況と、初めての船出に興奮しています。その船上でシルバーはジムに優しく「海の底の方を観てご覧」と肩を叩きます。台詞の要らない箇所ですが、未唯mieさんが独自に工夫されての投げかけだったのだと思います。おかげで、海底を見ようとすると、音楽と舞台を通して表されてきた人々のドラマの光と闇が、一瞬でザーッと見える気がして、なんだか怖いような美しいようなゾッとした気持ちになりました。

ガイド:
出演者リストを見ると、女性のみ。まるで宝塚歌劇のようですね(実は、うちの娘は元宝塚におりました)。

サナエ:
ところで、その美女劇の中に一人だけゲイの男性の方がいたんですよ(笑)。面白い面白いと評判の「宝島」でした。発売日は未定ですが、DVDが出ますので、皆様ぜひ観てみてくださいね!

それと四方さんのお嬢さんは元宝塚とのこと。家の中の芝居の稽古されると、家族は驚きますよね(笑)。

ガイド:
いや、家ではお芝居してくれませんでした(笑)。
ブログで見たのですが、共演にサヘルローズさんも出演していますね。実は、「ネプ&イモトの世界番付」で彼女が飛ばすいいスベり具合のギャグのファンです。やはり、普段もあのようにスベるギャグを飛ばされているんでしょうか?

サナエ:
(笑)そちらをみた事がないのですが、とても頭の回転が早い方なので、私には大体ヒットしてます(笑)。演技も様々な表現アイデアと情熱があって、女優として凄い人なんだな、と思いました。ところで「宝島」の後、猫会というのを黒色すみれ、佐藤梟さん、森永理科ちゃん、サヘルローズちゃんとやりまして、猫好きが猫を愛でるという名の下の飲み会です。これがまた皆さん活躍中の方ばかりなので、刺激的です!そこでサヘルちゃんがあのロングヘアーで「貞子」の演技をやってくれて、怖いやら楽しいやらで、笑いが止まりませんでした!!あとすごく地味なおじさん顔の猫を飼ってるんです!! その猫の名前が”ラスベガス”という派手な名前!!それもツボでした。

ガイド:
やはり僕の期待通りのセンスの持ち主みたいです。サヘルローズさんの「貞子」、見たーい!

サナエ:
サヘルさんの貞子のツイートした写真があるんです。

サヘル (Twitter)

ガイド:
マジ、怖い…怖すぎます。

演劇と音楽の根底にPUNKスピリット

ガイド:
サナエちゃんの中では、演劇と音楽、しかもテクノポップ~ニューウェイヴ的なものとはどのように繋がっているんでしょう? ケラリーノ・サンドロヴィッチさんなど、この二つの分野で活躍されている方もいますね。

サナエ:
そうですね。確かに今の私の活動範囲だと、ケラさんみたいだね、って言われたことがあります。あと、戸川純さんをあげて下さることもありました。なぜそこが繋がっているのかは私も疑問です。共通して根底にあるのは、PUNKスピリットなのかな、と思います。

 

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