「宝島」共演者エピソード
ガイド:僕がまだ高校生だった頃、アイドルとして一世を風靡したピンク・レディーのミーちゃん(現在は未唯mie)も出演されていたんですね。
サナエ:
未唯mieさんのエピソードは、船に乗って海に船出するシーンでのことです。黒色すみれの”開運の女神”が高らかに歌い上げられる中、シルバーが手配した船に、ジムとファミリーのみんな(海坊主、あばずれ女、おっ母)が乗り込みます。劇中でとても豪華なシーンです。ジムはシルバーがくれた普通ではありえない状況と、初めての船出に興奮しています。その船上でシルバーはジムに優しく「海の底の方を観てご覧」と肩を叩きます。台詞の要らない箇所ですが、未唯mieさんが独自に工夫されての投げかけだったのだと思います。おかげで、海底を見ようとすると、音楽と舞台を通して表されてきた人々のドラマの光と闇が、一瞬でザーッと見える気がして、なんだか怖いような美しいようなゾッとした気持ちになりました。
ガイド:
出演者リストを見ると、女性のみ。まるで宝塚歌劇のようですね(実は、うちの娘は元宝塚におりました)。
サナエ:
ところで、その美女劇の中に一人だけゲイの男性の方がいたんですよ(笑)。面白い面白いと評判の「宝島」でした。発売日は未定ですが、DVDが出ますので、皆様ぜひ観てみてくださいね!
それと四方さんのお嬢さんは元宝塚とのこと。家の中の芝居の稽古されると、家族は驚きますよね(笑)。
ガイド:
いや、家ではお芝居してくれませんでした(笑)。
ブログで見たのですが、共演にサヘルローズさんも出演していますね。実は、「ネプ&イモトの世界番付」で彼女が飛ばすいいスベり具合のギャグのファンです。やはり、普段もあのようにスベるギャグを飛ばされているんでしょうか?
サナエ:
(笑)そちらをみた事がないのですが、とても頭の回転が早い方なので、私には大体ヒットしてます(笑)。演技も様々な表現アイデアと情熱があって、女優として凄い人なんだな、と思いました。ところで「宝島」の後、猫会というのを黒色すみれ、佐藤梟さん、森永理科ちゃん、サヘルローズちゃんとやりまして、猫好きが猫を愛でるという名の下の飲み会です。これがまた皆さん活躍中の方ばかりなので、刺激的です!そこでサヘルちゃんがあのロングヘアーで「貞子」の演技をやってくれて、怖いやら楽しいやらで、笑いが止まりませんでした!!あとすごく地味なおじさん顔の猫を飼ってるんです!! その猫の名前が”ラスベガス”という派手な名前!!それもツボでした。
ガイド:
やはり僕の期待通りのセンスの持ち主みたいです。サヘルローズさんの「貞子」、見たーい!
サナエ:
サヘルさんの貞子のツイートした写真があるんです。
サヘル (Twitter)
ガイド:
マジ、怖い…怖すぎます。
演劇と音楽の根底にPUNKスピリット
ガイド:サナエちゃんの中では、演劇と音楽、しかもテクノポップ~ニューウェイヴ的なものとはどのように繋がっているんでしょう? ケラリーノ・サンドロヴィッチさんなど、この二つの分野で活躍されている方もいますね。
サナエ:
そうですね。確かに今の私の活動範囲だと、ケラさんみたいだね、って言われたことがあります。あと、戸川純さんをあげて下さることもありました。なぜそこが繋がっているのかは私も疑問です。共通して根底にあるのは、PUNKスピリットなのかな、と思います。