2014夏お勧め花火大会　その3　神明の花火

開催情報

正式名称　 「第26回ふるさと夏まつり神明の花火大会」
最大号数 　　二尺玉
公式サイト 　 　神明の花火（しんめいのはなび）
開催日　　　2014年8月7日　木曜日（例年８月7日　日付固定開催）
悪天時　　　8日9日順延（雨天決行）
時間　　　　19：15～21：00
打上場所　　山梨県市川三郷町　三郡橋下流笛吹川河畔

【交通アクセス】
車：中央自動車道甲府南ＩＣ～国道140号経由　通常約20分
      中部横断道増穂ＩＣより　通常約5分
     （当日は時間帯によりかなりの渋滞が予想されます。）
電車：ＪＲ身延線市川大門駅から徒歩10分

世界が注目する神明の花火とは？

僕、個人の話ですがインターネット交流の中で近年、海外の方とのやりとりが増えてきた中で、世界から日本の花火が技術やセンスの面で注目されていることを強く感じます。

そんな世界から注目されている日本の花火大会の中で神明の花火があります。何故？どこが注目されているのでしょうか？それは一目瞭然！こちらの画像を見て頂ければ分かると思います。
一つの花火から虹色の変化をする究極の花火。斎木煙火本店さん制作の花火で、つい10年前までは夢物語のような虹色に変化する花火。花火の「星」と呼ぶ発色する火薬は様々な薬品を配合し、色を発色させますが、この時の燃焼温度は異なります。

つまり明るい色や暗い色によって燃焼速度（燃焼時間）が変わりますので単純に7色の薬品を7回の工程で配合すれば7色の花火が順番に発光するものではありません。それぞれの色の燃焼時間を計算した上でパッパッパッと！変化させるのか、グラデーションでゆったり変化させるのかを計算して作られています。そんな手間のかかる作業と計算によって生まれた虹色花火は世界に誇れる日本の花火といえるでしょう。

僕が初めてこの花火を見た時、涙したのは言うまでもありません。

競技花火の5社をご紹介

プログラムの中に毎年御馴染の競技花火という花火があります。こちらは例年、「長野県の小口煙火」、「東京都の丸玉屋小勝煙火店」、「山梨県、山内煙火店」、そして地元を拠点とする「マルゴー」と「斎木煙火本店」の5社でそれぞれオリジナルテーマで創造スターマインを上げます。分かりやすくいうとテーマ性のある連発花火です。

こちらは審査競技となるので公平性をきたす為に担当煙火店はプログラムに記載されません。ですがそれぞれの特色の出る、このプログラムは分かりやすく、時に伝説も生まれます。

【小口煙火】
一般の錦星（金色の花火）よりも太い錦星を得意として姫菊（ひめぎく）と呼ばれる小口さんの花火は他社の5号や7号と比較すると明らかに一回り大きく開く迫力が特徴で、分かっていても思わず、でかッ！と口ずさんでしまう程に大きく開く花火が特徴。

右の画像でもひと際明るく大きく開いているのが姫菊で諏訪湖の花火大会で数多く見られる花火です。




【丸玉屋小勝煙火店】
コンピューターでの点火を得意としていて緩急を付けた打上リズムは、ゆっくりからのダダダッ！っと飽きさせません。
地上からの演出用花火、パイロを多用し扇上に広がる花火と上空の打上花火はとてもバランスが良くセンスを感じさせます。

他にはリング状の花火、輪星が特徴的で、この輪星を多彩に組み合わせた花火は小勝さんならでは。この画像の花火も輪星を用いて逆さではありますが、立体的な「きのこ花火」を咲かせてくれました。


【山内煙火店】
日本特有の「侘び寂び」を表現した花火を上げる煙火店さん。2012年の大曲全国花火競技大会では内閣総理大臣賞を受賞しテレビでも話題になりました。

神明では和火（炭色の花火）をあしらった花火構成で毎回、独特な「侘び寂び」の世界を作り出しています。少し暗めの花火が多いですが、日本古来の伝統的な花火と現代の多彩な花火との融合花火は山内さんならではの空間演出ですよ。



【マルゴー】
言わずと知れた花火界の魔術師マルゴーさん。オールアバウトの記事で何度もマルゴーさんの事は書いていますので、もはやここで書くことは一点のみ。マジックのような不思議な花火で見せてくれます。今年はどんな花火がみられるでしょうね。

実は先日一足早く夏を前にマルゴーさんの花火を見る機会がありましたが、これまで見た数ある全国のハート型の花火で男の僕が胸キュンしてしまったパステル点滅のハート花火！これは花火好きな花火女子にはたまらないですよ。この競技花火で見られるかは分かりませんが今年の神明花火では間違いなく見られると思います。是非お楽しみに。

【斎木煙火本店】
2012年の話です。全国的に有名な大曲や土浦で見た斎木さんの創造スターマインは素晴らしい内容でした。ですが記憶にはあまり残らず記録のみ。しかし神明の花火で行われた競技花火　タイトルは「聖礼花　～パステルカラーの奇跡～」。天使の歌声、リベラの音楽に合わせて打ちあがる花火は見たこともないような光のハーモニーで構成されていて終わった後には幸せすぎて号泣していました。

僕にとってまさに伝説となった2012年の競技花火は記録より記憶に残るものとなりました。今年も楽しみな斎木煙火本店さんです。

以上競技花火についてご説明致しました。

終盤はワイドスターマインの魅了

後半は上空で600ｍ以上にもなるワイド花火の演出で魅了してくれること間違い無し。

上空で小さな花が一斉に開く千輪ワイドから聖礼花のワイド、マジック系の花火等、世界に誇る最先端の日本の花火達が夜空を彩る様は至福の時間となるでしょう。
今回は悲しいことや辛いこと全部、幸せに変えてくれる魔法の花火、神明の花火大会をご紹介致しました。

【最後に一言】
注意！ここの花火大会の色彩を見ると通常の花火大会では満足出来なくなる恐れがあります事を予めご了承下さい。笑

尚、今回ご紹介した花火日程は天候や主催者側の都合により日程変更・中止の場合もございます事を予めご了承下さい。

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写真・テキスト　井上真也
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記事・画像の無断使用・転載は禁止します。

花火の撮影場所はオフィシャル撮影も含みますので、許可を得て有料施設、関係者エリア、私有地からの撮影も含まれますのでご了承下さい。

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