NGその1:「人気」の商品を購入してしまう
「人気がある投資信託=良い投資信託」とは限らない!
「人気があるなら良いものなのだろう」「今のトレンドに合ったものなら儲かりそうだ」と考えてしまう人は要注意です。
金融機関の窓口では、その時々で売りやすい商品の販売に力が入れられています。例えば今であれば、リート、ハイイールド債に投資するものや、通貨選択型、毎月分配型など高利回りを謳うタイプ。それらの中には、最初の年には約4%、翌年以降も実質年2%もの高い手数料が引かれるものが少なくありません。
しかもこれらのファンドは、特定の国や通貨に集中投資されているもの、長期の資産形成に適さないものが多く、ポートフォリオのコアとしては不向きです。利回りの高さだけに惑わされて、自分の目的に合わない高コストな商品を掴まない様にしましょう。
NGその2:主要な資産クラスをカバーしていない
運用成果の安定には、幅広い投資対象に釣り糸をなげておくのがコツ
せめて基本の4資産、国内株式、国内債券、先進国株式、先進国債券はカバーしておきたいもの。できれば新興国株式、新興国債券を含めた6資産への分散投資をコアとし、全体の1割程度の範囲でコモディティ、リートなどのオルタナティブ(代替)資産を組み合わせておくことをおすすめします。
複数の資産クラスにバランスよく投資することで、分散投資の効果によってブレもリターンもほどほどの安定的な運用が行えます。中にはよくわからない投資先や不人気な投資先があったとしても、できるだけ世界中の資産に、重複しないよう幅広く投資しておくことが保険になることも。世界中の誰もが見向きもしなかった市場ほど、見直されたときに高いリターンにつながりやすく、長期の運用成果に貢献してくれるからです。たとえば2001年以降の金や、最近でいえば2012年末以降の日本株がしかりです。