富山の観光・旅行/富山の観光スポット

初めての富山観光ガイド『黒部宇奈月温泉駅』編(2ページ目)

2015年の北陸新幹線開業とともに設置される3つの新幹線駅「黒部宇奈月温泉駅」「富山駅」「新高岡駅」を軸に、シリーズ3回にわたって富山のお勧めスポットをご紹介します。初回の今回は県東部の「黒部宇奈月温泉駅」周辺で訪れたい観光スポットを2つ厳選しました。

坂本 正敬

執筆者:坂本 正敬

黒部・立山ガイド

厳選スポットその2:黒部峡谷鉄道と宇奈月(うなづき)温泉

解説画像

黒部峡谷に掘られた巨大なトンネル

立山黒部アルペンルートと双璧をなす「黒部宇奈月温泉駅」周辺の観光スポットは、黒部峡谷鉄道と宇奈月(うなづき)温泉です。

黒部川での電源開発用資材を運搬する目的で、最大深度2,000mに達する黒部峡谷沿いにトロッコ電車が作られました。全長は20.1km、その間に41個のトンネル、21カ所の橋が存在します。現在は一般客も”壁のない”トロッコ電車で、そのルートを往復できるようになっています。

途中下車できる黒薙(くろなぎ)駅や鐘釣(かねつり)駅には、河原にわき出す露天風呂があり、全国の秘湯ファンの聖地になっています。

また、黒部峡谷鉄道(トロッコ電車)の始発駅には、大正12年開湯の宇奈月(うなづき)温泉があります。1日3,000tの湯量を誇る温泉街で、無色透明のアルカリ性単純温泉は美肌の湯とも言われています。

主な見どころ
■黒部峡谷トロッコ電車
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黒部峡谷をトロッコ電車で行く


昭和12年に終点の欅平(けやきだいら)まで開通。断崖(だんがい)絶壁に囲まれた黒部川の急流沿いを、終着駅まで1時間20分掛けて走り抜ける。

アクセス:北陸新幹線「黒部宇奈月温泉駅」下車、富山地方鉄道立山線「新黒部駅」乗り換え→富山地方鉄道立山線「宇奈月温泉駅」下車。徒歩3分で「宇奈月駅」へ

運賃:宇奈月駅→黒薙(くろなぎ)駅(片道560円)、宇奈月駅→鐘釣(かねつり)駅(片道1,190円)、宇奈月駅→欅平(けやきだいら)駅(片道1,660円)
公式サイト

■黒薙(くろなぎ)温泉
解説画像

黒薙駅。ここから徒歩で秘湯に向かう

全国的に知名度の高い秘湯中の秘湯。下流にある宇奈月温泉の源泉地で、約28畳ある大露天風呂は日帰り入浴も可。宿も1軒あり。

・黒薙温泉旅館
電話:0765-62-1802
アクセス:黒部峡谷鉄道黒薙温泉駅下車 徒歩20分(600mほど)
入浴料:大人600円、子供300円
公式サイト

■鐘釣(かねつり)温泉
解説画像

河原にお湯がわき出している

中部国立公園エリアの奥深くにある秘湯。河原の石で囲んだだけの手作り露天風呂が魅力。宿と休憩施設あり。

・鐘釣温泉旅館
電話:0765-62-1103
アクセス:黒部峡谷鉄道鐘釣駅下車 徒歩10分(700mほど)
入浴時間:午前8時半から午後4時(宿泊客は24時間OK)
入浴料:無料

・鐘釣美山荘
電話:0765-62-1248
アクセス:黒部峡谷鉄道鐘釣駅下車 徒歩5分(300mほど)
利用料:500円(休憩のみ)

■宇奈月温泉
解説画像

宇奈月温泉の街並み

大正時代に開湯した、収容人員3500名を誇る一大温泉地。源泉は7km上流の黒薙で、引湯管を使って下流の宇奈月まで運んでいる。
公式サイト

 
以上、北陸新幹線の新駅「黒部宇奈月温泉駅」周辺の県東部に広がる観光スポットを厳選して紹介しましたが、いかがでしたか? 

黒部宇奈月温泉駅で新幹線を降りたら、富山地方鉄道に乗り換えて、立山黒部アルペンルートを目指すか、宇奈月の温泉街とトロッコ電車を目指すか、旅行計画を考えてみてください。

ただ、スケールの大きな観光地なので、1日で両方を回ろうと思っても不可能です。スケジュールにはゆとりをもたせてくださいね。
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