『スマートミラー』その見え方を検証
日産自動車は『スマートミラー』という、後方視界をルームミラー部分の液晶画面に表示するというシステムを開発し、エルグランドとエクストレイルのディーラーオプションにした。果たしてどんな効能を持つのだろうか。スマートミラー付きのエルグランドに試乗してみた次第。まず第一印象は「あらま!」でございます。運転席に座ると無意識にルームミラーの調整を行うが、スマートミラーに映っているのだ、画像が。したがって調整不要。助手席に座っている人にも見えるように出来る。もちろん後部座敷に座っていても後方確認出来るし、ラゲッジスペースに荷物満載したってOK。
試乗を開始したのが節電のため暗くしている地下駐車場だったのだけれど、これまた明るく見える! その後、夜間や逆光でも後方の安全確認をキッチリ出来ると言うことに驚かされた。いや、雨の日の後方視界も濡れたリアウインドゥ越しじゃないため、これまた視認性良好。
暗くても明るく見える
後続車は拡大される
ナンバーも読めない
実像
それならスマートミラーは将来性のない技術かと聞かれたら、むしろ「これは素晴らしい!」と答えたい。ルームミラーの位置に装着するから不満が多くでる。ルームミラーは従来通りの鏡を残しておけばいい。その上で、視認性の良い場所に液晶画面を設置すればいいと思う。
さらに助手席専用のスマートミラーなども加え、倍率を自由に変えられるようにしておけば、不慣れなドライバーのアシストなども出来る。人が運転するクルマに助手席用のスマートミラーなど付いていたら、積極的に安全確認など行うことだろう。3年くらいで高い評価を受ける技術だと思います。