SONY『RX100 III』
小型で大口径を実現したZEISSレンズ
レンズの理想は開放絞り値が明るく、背景のボケが美しいことですが、これを追求するとどうしても大きくて重いレンズになってしまいます。一眼レフの交換レンズを見れば分かりますが、明るいレンズは単焦点で、大きく重く、高価です。しかし、小型軽量がメリットのコンパクトデジカメに、そんな贅沢は許されません。そこでSONYは『RX100 III』のために、小型化しても高性能が維持できる非球面レンズを9枚も使い、さらにガラス非球面レンズ2枚を接合するという世界初の技術で、より明るく広角なズームレンズを完成させました。従来の28~100mm F1.8-F4.9と比較して24~70mm F1.8-2.8と広角側の画角が広くなり、望遠側の明るさが改善されました。最短撮影距離も望遠端でレンズ先端から約55cmだったのが、約30cmまで近寄れます。24~70mm F1.8-2.8 ZEISS Vario-Sonnar T*レンズを搭載。レンズ収納時は驚くほどスリムである
左上にあるのがポップアップ式のEVF(電子ビューファインダー)で、0.39型、144万ドット、視野率100%だ。液晶画面は設定が一目で分かるクイックナビを表示
液晶モニターは3.0型で上に約108度、下に約45度、角度調整ができる。180度反転するとレンズ側からモニターが見られ、自分撮りができる