マンション、一戸建てともに
幅広いエリアで豊富な供給
まず、住宅事情ですが、駅前に商店街が広がっていること、古くから開発されてきた街であることなどから、駅至近の物件は少なく、歩いて10分、物件によっては20分近くかかるあるいはバス便利用が多いのが特徴のひとつ。駅から離れた、手頃で広い物件にするか、駅近くで高めの物件を選ぶか、選択肢があるという言い方もできます。また、駅の南口側は新小岩1~4丁目だけが葛飾区に属しており、以遠は江戸川区。最寄駅は同じとしても、どちらを選ぶかで公共サービスは異なります。
住宅供給自体は比較的豊富で、マンションであれば現在販売、建設中の物件が数件あり、中古も築40年くらいから様々な広さの物件があります。価格は駅からの距離で大きく異なり、新築70平米で考えても3000万円台後半から4000万円台半ばくらいまで。中古も駅から15分以上ある物件なら3000万円以下と手頃ですが、駅に近くなればなるほど古くてもそれなりの価格になってきます。一戸建ても数はあり、価格は4000万円前後を中心に、距離、広さで変わってきます。
賃貸はワンルームマンションで6万円~、2DKで8万円~、3DKで11万円前後~と行ったところ。アパートでは、マンション賃料のマイナス5000円が目安になります。
駅周辺の370haを対象に
利便性、住環境アップなどの街づくり計画
平成23年に決定された葛飾区都市計画マスタープランによれば、新小岩は金町とともに広域複合拠点として整備が予定されており、平成24年に新小岩まちづくり基本構想が策定され、そのうち、駅周辺についてはまちづくり基本計画が検討されています。具体的には駅前広場の整備、回遊性工場に加え、沿道の緑化など多彩な計画が挙げられています。
駅周辺だけで5地域、全体で考えると15エリアにも及ぶ計画で関係者も多いため、一度にすべてが変わることはないでしょうが、すでに前述の東北広場に加え、南口駅前広場の整備、南北通路の着工が相次いで行われており、利便性、安全性は徐々に向上しています。これから5年後、10年後がどうなっているか。楽しみです。