勉強の仕方と実例
理学療法士になる為の勉強。皆さんは自分なりの方法が確立されているでしょうか?
基本はアウトプット重視
勉強は、ひたすら覚えようとインプットだけしても効率的ではありません。アウトプットしてこそ記憶の強化が図られます。勉強におけるアウトプットは記憶の出力です。その出力が多いほど、インプットした学習内容に関して、脳のシナプス結合が強化され、より強固な記憶として残っていきます。では、机に向かわないとアウトプットはできないものなのでしょうか? ノートにまとめたりすることだけがアウトプットなのでしょうか? そう考えるとアウトプットを行うこと自体は実はどこでもできてしまうことに気付かされます。
アウトプットを習慣化した実例
勉強嫌いな人は、机に向かう事や教科書やノートを机に並べるなどという"勉強のための形"を作る時点でテンションが下がります。だったら、そんなことはせずにただ、単純に思い出して下さい。思い出すのは、その日の授業であったり、筋肉の起始停止などの基礎項目がよいでしょう。場所や時間は関係ありません。すぐにできます。食事の時に思い出したり、トイレで思い出したり、お風呂で思い出したり、さまざまな場所で可能です。私の場合は、風呂の時など脱衣所に解剖学の教科書を置いて内容を確認し、思い出しながら入浴していました。思い出せなければ、風呂から上がった後に即、確認しておりました。実はその確認がさらに重要になります。
思い出してみて「あれ? なんだったっけ? 」と、なれば当然、気になり調べたくなるもの。調べたくなるということは、知識欲が向上し、特定の項目に興味が向いているということなのでインプットにも好影響を与えます。ただ、だらだらと頭に入れようとするより、ずっと効率的であるのが御理解いただけると思います。
最近は、スマホのおかげで気になったらすぐ調べたりできますし、勉強に役立つアプリもたくさんでています。思い出すことや確認する事を習慣化してしまえば、一日の時間効率もよくなります。
アウトプットの習慣化は勉強嫌いを勉強好きに変えていく
このアウトプットの習慣化を行うと、日々の授業について、どれだけ受け流しているかが浮き彫りになります。仮に何も覚えていなければ、1日数千円から数万円の授業料を無駄にしている事になるのです。こうなると、授業への集中力も高まってきますし、それに伴いアウトプット量も多くなってくるでしょう。アウトプットの増加により、思い出せなくて気になる事も多くなる。こうして連鎖的に自ら調べていくという行為が自然と身についていきます。そうなれば、勉強というものにそこまで抵抗感を感じなくなってくるでしょう。勉強にまったく手がつかないと言う人は是非、挑戦して頂きたいと思います。なお、今回はアウトプットに焦点をあてた勉強法の御紹介となりましたが、次回はエピソード記憶などを駆使した勉強法について御紹介したいと思います。